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Hondaもまた、昇降格を繰り返していた時代の反省から確たるカルチャーを築き上げることに取り組み、近年着実に進歩を重ねてきたチームだ。2017年の就任以来、先頭に立ってクラブを牽引してきたFL小林亮太主将は三菱重工相模原戦後、「しっかり前を向いてやるべきことをやり続ければ、自分たちのラグビーができて結果が出るということを確認できた」と実感を語った。厳しい状況の中でも方向性を見失わず、本来の強みに立ち返って這い上がるきっかけをつかんだことは、クライマックスへ向けた貴重なプラス材料になるだろう。
Hondaスターティングメンバー
どちらにとっても中2週と十分な準備期間を経て迎えるこの試合のメンバーを見ていくと、まずHondaの先発は前節とまったく同じ顔ぶれ。そのゲームでは今季初めてスタメンで起用されたSO呉洸太がマンオブザマッチを獲得し、HO呉季依典も2トライを奪取、LO中川真生哉も80分間を通して攻守に好パフォーマンスを発揮するなど、若手選手の活躍が目を引いた。その勢いを持続し、さらなる活力をもたらすことが期待される。日本代表が世界に誇るタイトヘッドPR、具智元がリザーブで3月28日の第5節宗像サニックスブルース戦以来となるメンバー入りを果たしたことも、明るいニュースだ。
NTTドコモスターティングメンバー
一方のNTTドコモは、前節の神戸製鋼戦から西川和眞、北島大の両PRが入れ替わってスターターに名を連ね、キャプテンのLOローレンス・エラスマスも5番に復帰。また切れ味抜群のステップを誇るWTB茂野洸気が14番に入った。鍵を握るHB団は相性の良さを感じさせるSHペレナラとSO川向瑛のコンビで、WTBマカゾレ・マピンピやFBトム・マーシャルら決定力あるランナーが並ぶラインをいかに動かすかが注目される。
マスト・ウィンのトーナメント戦では堅い試合運びになる傾向が強いだけに、セットプレーの攻防はひとつの焦点となるだろう。Hondaには2019年ワールドカップ優勝メンバーのLOフランコ・モスタートを筆頭にPRマティウス・バッソンとFLポール・スクーマン、NTTドコモにはLOエラスマスにHOフランコ・マレー、FLヴィンピー・ファンデルヴァルトと、両チームともセットプレー大国である南アフリカ出身の選手がそろっている。スクラムやラインアウトでの主導権争いは要注目だ。またSHペレナラを起点にテンポよくボールを動かすNTTドコモのアタックに対し、激しく前に出るHondaのディフェンスがどこまで圧力をかけられるかも、勝負の行方を左右するポイントになる。
文:直江 光信
直江 光信
スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。
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