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ラグビー コラム 2021年4月9日

多国籍軍同士がベスト8で激突!ラ・ロシェル×セール・シャークス

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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ラ・ロシェル(フランス) vs. セール・シャークス(イングランド)

マンチェスター郊外に拠点を置くイングランド国内1部「プレミアシップ」のセール・シャークスは、国際色豊かだ。

今季よりディレクター・オブ・ラグビーに就任したチームOBのアレックス・サンダーソンは、就任当初、多様性のあるチーム編成を目の当たりにして「少し苦労するかもしれない」と感じたという。

「このチームに特定のアイデア、概念を採り入れることは少し苦労するかもしれないと思いました。文化や思考プロセスの共通性、ゲームにおける精神的側面に関してです」

欧州最強クラブの称号を争う「ハイネケン・チャンピオンズカップ」で、セール・シャークスのプレーオフ1回戦スカーレッツ戦(ウェールズ)の先発15人中、イングランドの選手はわずか6人だった。

半数以上が国外出身であり、残りは南アフリカ(6人)、スコットランド(1人)、ウェールズ(1人)、アメリカ(1人)だった。

しかし、そんな多様性はプラスの力に転化されているようだ。

チームを統率する立場のサンダーソンは、「チームの多様性をより良い方向に成長させようとする彼らのオープンマインドは驚き」と語っており、その言葉を証明するように、ウェールズ選手が先発半数以上を占めるスカーレッツ戦は、57-14で大勝した。

57得点は今大会の最多。ここまで開幕2連敗で、コロナ禍によるフォーマット再編でプレーオフにようやく滑り込んだ格好のセール・シャークスだったが、快勝は何よりの自信になったろう。

大きな特長のひとつは、南アフリカの一流プレイヤーが多数所属している点だ。

スカーレッツ戦で先制トライを奪ったHOアッカー・ファンデルメルヴァは、フッカーとしては異次元のスピードが武器。ライオンズ時代は圧倒的なマルコム・マークス(現クボタ)の後塵を拝していたが、セール・シャークスでその実力を存分に発揮している。

そして南アフリカ最強の双子FWであるデュプレッシー兄弟。スカーレッツ戦にもFLジャン・ルック、NO8ダニエルがそろって先発した。

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