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ラグビー コラム 2021年3月16日

キヤノン歓喜の今季初勝利。ヤマハ発動機のメモリアルマッチで快挙

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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名勝負の試合後は、永く記憶されるべき英雄達による惜別のスピーチがあった。

五郎丸歩(ヤマハ発動機)

ヤマハスタジアムでのラストゲームとなったFB五郎丸がマイクスタンドに向かい、会場に向けてスピーチ。敗戦の悔しさを抑え、万感の思いを語る姿は流石のひと言だった。

五郎丸「本日はスタジアムに足を運んで頂き、ありがとうございました。私がこの磐田にきて13年が経ちますけども、本当に苦しい時もありましたが、皆さんの支えでここまでラグビーを続けることができました」

「今シーズンをもって引退ということで、今日がヤマハスタジアムでの最後の試合でした。勝って皆さんに恩返しをしたかったですが、負けてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。残された試合をチーム一丸となって戦い、皆さんに良い報告ができるようにしたいと思います。本当に長い間ありがとうございました」

また、母校・早大の新監督に就任する大田尾コーチング・コーディネーターも挨拶に立った。

スピーチ前には会場のビジョンにビデオメッセージが流され、その中には大田尾氏とは師弟関係にあり、早大、ヤマハ発動機の元監督である清宮克幸氏からのコメントもあった。

清宮元監督「竜彦、ヤマハでの17年、本当にお疲れ様でした。20年前、赤いスパイクを履いた早稲田ラグビーの10番、大田尾竜彦は清宮幸太郎(清宮氏の長男/プロ野球選手)の憧れの人でした。カッコ良かったよ」

「日本一になって、日本一になれなくて――でも最高の青春時代を過ごしたと思う。学生達にそんな最高の青春を与えてやってほしい。多くのファンや子供達に夢、憧れを見せてあげてくれ。早稲田ラグビー部の監督はそういうことができる仕事です。さあ、楽しむしかないね。大いに期待しています。そして何でも協力する。頑張れ」

ビデオメッセージの後、大田尾竜彦はマイクを通して、ヤマハスタジアムのファンへこう語りかけた。

「こういう映像があると思わなかったのでビックリしました。ありがとうございました。本当は勝ちたかったですが、負けちゃうもんだから――そこは次への課題かなと思います」

「本当にこの17年間、たくさんの思いが、このグラウンドにあります。良い思い出も、辛い思い出もあります。だけど、僕の回りにいるヤマハの人達は輝いていました。早稲田に行って、選手達を輝かせたいと思います。この時間は僕の人生の誇りであり、最高に幸せです。長い間本当にありがとうございました。次のステージで頑張っていきます」

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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