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ラグビー コラム 2021年3月7日

震災から10年の釜石で、東芝が三菱重工相模原を攻守に圧倒し今季初勝利。

ラグビーレポート by 直江 光信
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【ハイライト】三菱重工相模原 vs 東芝|トップリーグ 2021 第3節

終わってみれば58-7の完勝。主軸にケガが重なる中、絶対に落とせないプレッシャーをはねのけて勝たなければならない試合をきっちり勝ちきったことは、東芝にとって小さくはない意味があるだろう。セットプレーやモール、ディフェンスでの相手をのみ込むような推進力は、これぞ東芝と感じさせる迫力があった。「これまでやろうとしていたことが、試合でうまく表現できたことをうれしく思う」とトッド・ブラックアダーヘッドコーチが語ったように、チームの原点である強靭なフィジカルを前面に押し出し、自分たちの強みをもっとも発揮できる形を実感できたことは、今後の強豪との戦いにつながるはずだ。

東芝ブレイブルーパス トッド・ブラックアダーヘッドコーチ

三菱重工相模原は序盤の主導権争いで後手に回り、追いかける状況が続いて相手の長所が生きる展開に持ち込まれたことが最大の敗因となった。「スクラム、モール、接点で受けてしまって、思うようなアタックができなかった」とはFL小林訓也。わずかでも隙を作ればたちまちたたみかけられる国内最高峰リーグの厳しさを、あらためて痛感する試合だっただろう。

もっとも、スコアほど内容に圧倒的な差はなかったように映ったのも事実だ。この日も一人ひとりのポテンシャルの高さは随所に垣間見えた。こうした経験を糧に、一歩ずつチームとしてステップアップしていくことを期待したい。

この試合は、3月11日に震災から10年を迎える釜石の鵜住居復興スタジアムで開催される、特別な一戦でもあった。「震災から10年の節目で、この試合が地域のみなさんにとって大切な意味があることは認識していました。この地で試合ができたことを光栄に感じています」(東芝・ブラックアダーヘッドコーチ)。春が近づいていることを感じさせる陽気も手伝って、会場は勝敗を超えてここでラグビーが行われる喜びに満ちていた。いい一日だった。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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