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ラグビー コラム 2021年1月14日

ラグビートップリーグ2021開幕延期 大会フォーマット変更し、2月の開幕を検討

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ジャパンラグビー トップリーグ2021 開催延期

1月16日に開催される予定だった「ジャパンラグビー トップリーグ2021」は、開幕直前のPCR検査で新型コロナウイルス感染症陽性者が複数のチームで判明。1月14日、日本ラグビーフットボール協会トップリーグ部は、開幕日を延期し、大会フォーマットも変更することを明らかにした。

1月12日時点では、トヨタ自動車ヴェルブリッツ13名、サントリーサンゴリアス7名、キヤノンイーグルス24名の陽性者が確認され、2試合の開催中止が発表された。その後、トップリーグ所属チームの選手・スタッフ計18名(NECグリーンロケッツ3名、神戸製鋼コベルコスティーラーズ10名、東芝ブレイブルーパス5名)の陽性者が確認された。

トップリーグ部は「現状では選手、関係者の安心・安全を守った上での大会開催が困難」と判断し、1月の開催を断念。代替フォーマット、日程の調整に入っている。開幕は2月上旬から下旬で検討し、来週には発表される見込み。6月には日本代表戦が予定されており、リーグを長引かせることはできない。「5月23日のファイナルの日程は守りたい」(太田治チェアマン)。チケットの取り扱いおよび払い戻しについても、詳細が決まり次第発表される。

PCR検査は大会前から隔週で実施されることになっていた。12月下旬の検査ではほぼ陽性者はいなかった。数名程度で開幕には問題ないという判断だったようだが、1月に入っての検査でこれまでに計63名の陽性者が出ている。重症者はおらず、ほとんどが無症状とのことだが、気になる増加である。

ラグビーをプレーすること自体は濃厚接触者にあたらないという。屋外でのスポーツであり、一対一で15分以上会話するということがないからだ。特に気を付けなければいけないのは、グラウンド以外の場所。各チームのクラブハウスではマスクの着用、食事では距離をとり、会話のないよう徹底されている。ウェートトレーニングもマスク着用、器具を頻繁に消毒し、人数を分けて使用するなどの対策はとられているが、それらすべてを今一度見直さなくてはならないだろう。

高校、大学のチームが寮などで外部との接触を抑えられるのに対して、トップリーグは多くの選手が自宅から通っており、外部との接触を完全に遮断するのは難しい。今回のことは、市中感染が広がっていることの証でもあり、チーム活動以外の時間も、各チームは感染防止策を改めて周知徹底しなくてはならない。選手やコーチにとっては、コロナとの闘いに加えて、再び開幕への準備を仕切り直すという難しい状況になった。しかし、混とんとした状況のなかで臨機応変にプレーするのがラグビーだ。こんなときだからこそ結束し、開幕後は待ちわびたファンが心から楽しめるパフォーマンスを繰り広げてくれると信じたい。

文:村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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