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ラグビー コラム 2021年1月7日

トップリーグ唯一のプロレフリー「久保修平さん」ラグビートップリーグ担当レフリー特集

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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――外国人レフリーとの交友関係も深いと思いますが、彼らから聞いた印象的なエピソードは?

これは’19年W杯の決勝戦を吹いたジェローム・ガルセスから聞いた話です。’15年W杯の日本×南アフリカの試合も彼が担当していました。

彼と「あの時の試合(日本が34-32で南アフリカに勝利)は凄かったね」と話をしていたんですが、彼は「凄かったのはゲームだけじゃないよ」と。

彼が試合後にレフリールームにいたら、ドアをノックする音がして、南アフリカのキャプテン(先発CTBジャン・デビリアス)が入ってきたそうです。試合に負けて何か言いにきたのかと驚いていたら、(デビリアスに)ビールを渡され「日本は勝利にふさわしかったし、君たちも素晴らしい仕事だった」「今日はありがとう」と言われ、皆でビールを飲んだそうです。

素晴らしいキャプテンは、フィールドの中だけでなく、フィールドの外でもそうした振る舞いができるのだなと感心したエピソードでした。

テストマッチは「名誉」。喜びと責任感を胸に。

――国同士の真剣勝負であるテストマッチも数多く経験されています。どのような心構えでピッチに立っていますか?

僕たちにとってはテストマッチが一番名誉なことです。僕の最初のテストマッチは中国×インドでしたが、国のプライドを懸けて戦うので、そうしたゲームを任されることはすごく喜びですし、強い責任感を覚えます。

だからこそ、任された以上はゲームをしっかりコントロールする。ラグビーには荒れる要素がたくさんあるので、ラグビーを正しくできるようにどうマネジメントしていくのか、という点は特に考えますね。

――久保レフリーのように海外で活躍する日本人レフリー、そして将来レフリーを目指す若者が増えてほしいですね。

私はプロとして活動していますが、他の皆さんがどうして仕事をしながらレフリーをしているかというと、間違いなく人生が楽しくなっているからです。

私もラグビーを通していろんな人に出会うことができました。それが一番ですね。また、いろんな国に行って、いろんな考え方に触れ、いろんなものを食べて――トータルですごく良い経験をさせてもらっています。レフリーになったことで間違いなく人生が豊かになりました。

今後はレフリーの面白さを現場以外のところでも伝えていけたらと思います。レフリーの面白さを知ってもらい、これからレフリーを志す人がひとりでも増えてくれたらと思います。

文:多羅正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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