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中でも優勝候補と目されているのは桐蔭学園と東海大大阪仰星、東福岡の3校だ。3校とも2月に行われたブロック大会も制している。また、過去10年間を見ても2012年度(常翔学園が優勝)と2018年度(大阪桐蔭が優勝)の2大会以外は、この3校が優勝旗を持ち帰っている。
桐蔭学園のLO青木
昨年度の高校「3冠」を達成し、連覇がかかる桐蔭学園は伝統の継続ラグビーは健在で、守備力にも定評がある。突破力に長けた主将のNO8(ナンバーエイト)佐藤健次、LO(ロック)青木恵斗(ともに3年)が揃うFW(フォワード)は強力。決定力のあるFB(フルバック)秋濱悠太(3年)も含め、花園の地を踏んでいる選手も多く経験値も高い。
過去、優勝5回の東海大大阪仰星は、予選決勝で2年前の花園王者・大阪桐蔭に逆転勝ちしたように、主将CTB(センター)近藤翔耶(3年)を中心に一体感がある。PR(プロップ)倉橋歓太、LO谷田崇晃(ともに3年)、NO8薄田周希(2年)らは前に出る力があり、血縁関係こそないが「大畑大介2世」の呼び声高いWTB(ウィング)大畑亮太(3年)のスピードも魅力だ。
6回の優勝を誇る東福岡は、SO(スタンドオフ)寺下功起、WTB/FB坂本公平、WTB江口翔(いずれも3年)ら展開力のあるBK(バックス)が揃い、ボールを広く動かすラグビーが伝統だ。ただ、今年度のチームは主将のLO永住健琉を筆頭にPR本田啓、HO村尾幹太、身長191cmのLO田島貫太郎、FL福井蓮(いずれも3年)ら、FW陣も力強くモールも強固だ。
優勝候補の一角、東福岡(写真は昨年度の大会から)
また、「西高東低」と言われて久しい高校ラグビー界。他にも関西以西のシード校や強豪校は、優勝候補の一角を占めることになるだろう。特に初優勝を目指すシード校の2校も実力は十分だ。
その1つは昨年度を含め、準優勝4回の御所実業だ。予選決勝ではライバルの天理を逆転で下し、2大会連続の出場を決めた。伝統的に守りのチームだが、大きな得点源はPR小林龍司、LO平井半次郎、中森樹生、NO8蓑洞功志(いずれも3年)らが組むモールだ。FWが作ったギャップを突いて、主将SH(スクラムハーフ)登根大斗、SO安田昴平(ともに3年)がトライを狙う形も武器だ。
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