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ラグビー コラム 2020年12月21日

【ハイライト動画あり】慶應義塾大学、早稲田大学にリベンジならず。121代のシーズンは道半ばで閉幕。ラグビー全国大学選手権

ラグビーレポート by 慶應スポーツ新聞会
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6大会ぶりの正月越えを懸けた大学選手権準々決勝。先週の京都産業大学戦で快勝し、勢いに乗る慶應義塾大学蹴球部だったが、昨年度選手権王者の分厚い壁にまたしても阻まれる格好となった。

試合を振り返る。生命線のディフェンスでは、早稲田大学FW(フォーワード)の圧力とBK(バックス)のスピードに翻弄され、今季最多となる5つのトライを献上。前半途中に守備の要・CTB(センター)三木亮弥(環4・京都成章)が離脱したことも痛かった。

攻撃面では、これまで抜群の安定感を誇ってきたラインアウトが、クリーンに入らないという苦しい展開が続いた。この試合ラインアウトから挙げた唯一の得点は前半24分のワンシーン。

トライを決めチームを鼓舞するF L山本

BKラインから角度をつけて走りこんできたFL(フランカー)山本凱(経3・慶應)がボールを受け、そのままインゴールへ。これが一時10点差に迫るトライとなった。

後半に入ってからは敵陣内でアタックする時間が増えた慶大。後半12分にはCTBイサコ・エノサ(環2・King's College)が追撃のトライを挙げるも、その後は早大守備陣に対して決定機を演出することができなかった。14-29でノーサイド。慶大蹴球部の快進撃が止まった瞬間だった。

得点し雄叫びをあげるCTBエノサ

あともう少し、このチームの雄姿を見ていたい。そう願ったファンも少なくないはずだ。指揮官も「成長してきたこのタイミングでチームが終わってしまうのは残念」と121代との別れを惜しむ。

今年の慶大ラグビーは「これで戦う」という形を持っていた。強固なディフェンスからペースを作り、磨き上げられたキックで敵陣に入る。ペナルティを起点にインゴールラインに迫ると、仕上げは必殺のドライビングモール。明治大学戦で形づくり、帝京大学戦、そして先の京産大戦で確立した理想のラグビーだ。

まっすぐで、それでいて緻密。主将LO(ロック)相部開哉(政4・慶應)を中心に、自分たちのスタイルを信じて戦い抜いた121代のシーズンは、道半ばで幕を閉じた。

「大学ラグビーは儚い」。敗戦の中にあって獅子奮迅の活躍を見せた慶大7番は、かつてこう語っていた。今年も果たせなかった正月越えと、その先にある日本一の栄光。敗れた者のみが味わう別れの儚さを胸に、慶大蹴球部は新たな一歩を踏み出す。

文:野田快/写真:相良葉子、栗栖翔竜(慶應スポーツ新聞会)

ラグビー 全国大学選手権 準々決勝

【ハイライト】慶應義塾大学 vs. 早稲田大学

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慶應スポーツ新聞会

慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト

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