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その後も試合を優位に進めていき、16分にはLO田中がハットトリック。摂南大の留学生プレーヤーの猛攻にあい、失点を喫する場面もあったが、後半は終始立命館がボールを支配する展開に。40分には途中出場のHO(フッカー)中川魁(済2・大阪桐蔭)がダメ押しのトライを決めノーサイド。55-33で今季最終戦を白星で飾った。
試合後、中林正一監督は「今年は異例のシーズンでしたが、協会をはじめ関係者の方々のご尽力により無事最後まで試合ができたことに感謝しています」と敬意を示した。
また、この試合で引退する4回生について聞くと「コロナの影響で活動が困難な中、主務の奥(英理乃・済4・立命館宇治)を中心に、4回生がチームの指針を打ち出してくれたお陰で、スムーズに行動することができました。毎年いろいろなチームがありますが、何年か経った時に、今年の4回生はいい代だったと思えるのは間違いないと思います」とメッセージを送った。
熱い握手を交わした主将の庄司拓馬と中林正一監督
主将の庄司は試合を振り返り、「(摂南大は)前半から積極的にアタックを仕掛けてくるチームと分かっていたので、我慢の時間が続くことは予想していました。先制を許しましたが、後半は徐々に自分達のペースを掴み、勝利することができて良かったです」。
また、「4年間公式戦に出させてもらい、色々な経験をしました。今年は『関西優勝』という目標にかけてきた思いがあった分、結果に繋がらず悔しい思いをしましたが、毎日全力でやりきったという自負はあるので、後悔はないです」と4年間の大学生活を総括した。
今年は、新型コロナウイルスがラグビーに限らず全競技に影響を与えた。関西大学ラグビーリーグは、一時開催自体が危ぶまれた。困難な状況下、サポートする方々の存在があって競技ができることを痛感した人は少なくないはずだ。
また、あらゆる競技が見通しの立たないなか、若いアスリートたちの前向きな強い意思が未来をつなぎとめている。満員のスタンドから声援を浴び、選手が生き生きとプレーできる日が、1日でも早く訪れる事を願って止まない。
文/写真:福清真人(立命スポーツ編集局)
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