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96回目の早明戦は関東大学対抗戦Aの優勝決定戦となり、ここまで5勝1敗の明大が6戦全勝の早大を34-14で破り、2年連続18回目の優勝を決めた。6勝1敗、勝ち点24で2チームが並んだ場合は、当該校の直接対決の勝者が上位になるという大会規定によるものだ。
12月6日の秩父宮ラグビー場は快晴、微風の好コンディション。キャパシティーの50%という入場制限のなか、10,465人の観客が集った。午後2時、梶原晃久レフリーのホイッスルで試合は始まった。立ち上がりからコンタクト局面で明大が前に出るシーンが目立つ。開始4分、明大は、早大陣内中盤のラインアウトからの攻撃で身長192cmのCTB児玉樹が縦突進、連続攻撃からWTB石川貴大が右コーナーに飛び込む。しかし、ここはトライ寸前の石川が持つボールをFL相良昌彦が手ではらってトライを防ぐ。12分にも明大がインゴールにボールを持ちこんだかに見えたが、早大SH小西泰聖とFB河瀬諒介がボールを押さえさせなかった。
12/6 早稲田大学 vs. 明治大学
しかし、明大のアグレッシブな攻撃は早大のディフェンスにプレッシャーをかけ続け、前半16分には、早大ゴール前のスクラムからの攻撃でNO8箸本龍雅キャプテンが2人のタックルをはじきながらトライ。19分には早大が明大インゴールに蹴り込んだボールを押さえたドロップアウトから速攻。自陣からボールをつなぎ、LO片倉康瑛が左タッチライン際を突進し、右に展開するや、箸本が走り込みラインブレイク。FL繁松哲大、石川とボールが渡って左中間にトライ。SO森勇登のゴールも決まって、14-0とリードを広げた。
「明治スタイルにフォーカスして臨みました」という箸本キャプテンの言葉通り、明大は力強い縦突進、スクラム、ラインアウトのセットプレー、ボール争奪戦に徹底してプレッシャーをかける。24分、早大ゴール前のラインアウトからモールを押し込み、HO田森海音が3トライ目をあげ、完全に試合の主導権を握った。
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