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さらに「後半は3つのペナルティから始まり、イエローカードももらってしまったが、選手たちは自分たちを信じ続けた。スコアでプレッシャーをかけようとして、後半最初のPGで3点をとった。全員がハードワークして、よくディフェンスした。だから私はとてもハッピーだ」と選手たちを称えた。
一方で、チャンスをたくさん作りながらも勝利できなかったオーストラリア代表キャプテンFLフーパーは「悔しい。ポゼッションもテリトリーも僕らが優位だった。ただ正確さが足りなかった。試合のいくつかの面ではとても満足しているが、後半のペナルティが非常に残念だ」。
「ゲームプランにこだわることは難しかった。やろうとしていることをもっとしっかりと遂行したかった。だが、雨が降ることは想定していなかったし、前半があんなにウェットになるとも思っていなかった。これだとFWで押すことは難しい、とにかく粘り強くすることのみだった」と悔しそうに話した。
就任2勝目を挙げることができなかったオーストラリア代表デイブ・レニーHCは、「アルゼンチンがトライできるような感じは一切なかった。非常にストレスが溜まってとても残念な試合だ。15-6になった時、私たちはゲームをコントロールしていた。ここで試合を決めることができた。だが結局、相手をゲームに戻してしまった。これは自分たちの責任だ」。
また、「ディフェンスはよかった。しかし、前半すぐに得点できていたら試合に勝つことができたはずだ。だが、アルゼンチンに多くのタックルを喰らってしまった。来週のニュージーランドとアルゼンチン戦を見て、最終戦に向けて準備したい」と先を見据えた。
アルゼンチン代表は1勝1分で、ニュージーランド代表、オーストラリア代表と勝ち点6で並んだが、得失点差で2位につけた。来週11月28日(土)に、今日と同じニューキャッスルで、ニュージーランド代表と対戦する。
オーストラリアは1勝1分1敗となり勝ち点6となったが、得失点差で現在3位となった。1週休みを挟んで、12月6日(土)にアルゼンチン代表とシドニーで最終戦を戦う。大差で勝利すれば優勝する可能性も出てきた。
いずれにせよ、「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」も残り2試合、優勝争いは最後までわからなくなってきた。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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