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【ハイライト動画あり】名勝負誕生。7か月ぶりのテストマッチは88分超の死闘に!ブレディスローカップ2020第1戦「ニュージーランド×オーストラリア」
ラグビーレポート by 多羅 正崇ホイッスルの直後、膝から崩れ落ちる選手も
「ここまでの死闘になるとは思っていなかった」
試合後のピッチで、この日オーストラリア代表で節目の100キャップを獲得したFLマイケル・フーパーはそう振り返った。
ラグビーの国代表戦(テストマッチ)は新型コロナウイルスの世界的流行により、今年3月の欧州6か国対抗戦から約7か月にわたり中断されていた。
そして迎えた、中断後初のテストマッチ。
10月11日(日)、ニュージーランド(NZ)のウェリントンで、NZとオーストラリアの定期戦「ブレディスローカップ」第1戦が開催された。
強風が吹きつける港湾都市、首都ウェリントンのスカイスタジアムに集結したファンは3万1020人。
ホームのオールブラックス(NZ代表)はFLサム・ケインが新キャプテンに就任し、指揮官も8年アシスタントを務めたイアン・フォスターHC(ヘッドコーチ)に。
心機一転の初陣では、この日3人のノンキャップ選手(LOトゥポウ・ヴァアイ、FL/NO8ホスキンス・ソトゥトゥ、WTBケイリブ・クラーク)が、リザーブから嬉しい黒衣デビューを果たした。
一方、NZ出身であるデイヴ・レニーHCを新指揮官に迎えたワラビーズ(オーストラリア代表)はFLフーパーが主将。
若手の台頭著しいオーストラリアで、この日はFLハリー・ウィルソン、CTBハンター・パイサミ、WTBフィリポ・ダウングヌが先発から代表デビュー。控えのノア・ロレシオも初キャップが期待されたが、両軍で唯一出場がなかった。
キックオフ直前、NZ代表はTJ・ペレナラのリードで先住民マオリの舞踊「ハカ」を披露。対峙するワラビーズは弧状の陣形で受けとめた。
そしてワラビーズ主将をして「死闘」といわしめた試合は、曇天の下、オーストラリアボールでキックオフを迎えた。
序盤の攻勢は、強烈な風下に立ったワラビーズ。
アタックではフェーズを重ねて勢いよくキャリアーを走らせ、ディフェンスでは出足の鋭いディフェンス、激しいブレイクダウン(ボール争奪局面)でプレッシャーをかけた。
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