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ラグビー コラム 2020年9月7日

【ハイライト動画あり】ラグビー王国・超一流選手の競演 オールブラックスのトライアルマッチは劇的結末 南島の新星がスーパープレーで決めた!

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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前半31分、ジョーディー・バレットのトライで、南島が17-14と再び逆転するも、後半6分、ソトゥトゥのオフロードパスをマッケンジーがついないで、交代出場のSHアーロン・スミスがトライ。17-21と逆転する。激しい攻防が続いた17分、北島の連続攻撃でパスが乱れ、ハーフウェイライン付近で、クラークがタッチラインの外に出そうなボールをなんとかフィールドに戻す。攻撃を継続させるためのプレーだったが、ここに走り込んだのは、南島のWTBウィル・ジョーダンだった。あっという間に約50mを駆け抜ける独走トライ。スーパーラグビー「アオテアロア」のトライ王が得点への鋭い嗅覚を見せつけた。

もう1トライを加えた南島が、31-21とリードを広げると、北島もリーコ、HOアッシュ・ディクソンがトライを重ねて、31-35と再びリードを奪う。後半33分には南島のカウンターアタックのボールをターンオーバーした北島が自陣から次々に難しいパスをつなぎ、南島陣深く攻め込むも、ここは南島LOサム・ホワイトロックがジャッカル。反則を誘ってピンチを防いだ。白熱の攻防は観戦者を十分に楽しませていたが、最後にもう一つ、スーパープレーが待っていた。

試合終了間際のことだ。南島がチャンスをつかみ、北島ゴール直前のラインアウトから攻め、北島の反則を誘う。このまま南島の攻撃が成就すれば笛はならず、途切れた場合は南島にPKが与えられる場面だ。そんなアドバンテージが出ている中で、南島SOジョシュ・イオアネが右のタッチライン方向へ思い切ってキックパス。これに走り込んだジョーダンは、北島のミッチェル・ハントと競り合いながら両手を伸ばしてボールをキャッチ。そのまま決勝トライをあげた。ゴールも決まって、38-35。ハイレベルの戦いは劇的決着で終了した。

勝った南島には、この試合のために作られたマオリの伝説を象ったトロフィー、88年間行方不明になりながら、直前に発見された「Loving cup」が贈られた。その後、両チームが肩を組んで円陣になり健闘を称え合う。一週間の延期、場所の変更、無観客試合への変更など、Covid-19に翻弄されながらも試合をやり遂げた満足感、感謝もあっただろう。同国のラグビー関係者ファンの結束を強め、感染症との戦いに対する決意を表明する円陣にも見えた。

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