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ラグビー コラム 2020年8月11日

【楕円球のある光景】「SHIZUOKA SHOCKと安堵」2019年ラグビーワールドカップ 日本vsアイルランド

楕円球のある光景 by 谷本結利(たにもとゆうり)
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SHIZUOKA SHOCKと言われたその試合は、ラグビー界に「日本代表は本当に強い」 ということを確信させた試合になったのではないだろうか。

ワールドカップ直前のパシフィックネーションズカップ、8月3日花園でのトンガ戦。試合後のプレスルームで、よく試合会場で会うライターさんが「グラウンドで撮っててどう思った?」と訊いてきた。うまく言葉が出ず、最終的に「強い日本代表にまだ我々が慣れてないよね」と話したことを思い出した。

私はまだラグビーに出会って20年足らずだが、負け試合を観ている方が圧倒的に多かった。見ていて辛い試合展開、虚しくなるような点差、そしてほぼ結果しか載らない新聞記事。。

トンガ相手に危なげなく勝利して、純粋に喜んでいいはずなのに、なんだか混乱していた。強い、強いはずだけどこのまま信じ切って悲しいことにならないだろうかと。

この日のアイルランド戦はそんな気持ちを拭い去る試合だった。
当時世界ランク2位、過去9戦全敗の優勝候補を相手に19-12の逆転勝利。
前半21分までに9点のリードを許すも、田村優選手のペナルティゴールで詰め寄り、途中出場の福岡堅樹選手が逆転トライ。後半はアイルランドの攻撃を完封した。
ノーサイドの笛が鳴り響き、飛び上がり抱き合って喜ぶ選手たちを撮りながら
「もう負けたときの心を守る準備をしなくていいんだ」
と胸のつかえが取れると、少し涙が出た。

谷本結利(たにもとゆうり)

静岡市生まれ。中学3年の時に当時日本代表だった大畑大介をテレビで観たことからラグビーに出会い、高校1年の時から撮り始める。日本写真芸術専門学校卒業後、朝日新聞出版の契約社員カメラマンとしてインタビュー、ポートレート、料理、店舗など様々な撮影現場を経験。2011年よりフリーランスになってからはスポーツの現場に仕事を寄せている。日本スポーツ写真協会会員

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