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ラグビー コラム 2020年7月13日

【ハイライト動画あり】王者クルセイダーズ、全勝対決を制す。 ブルーズの規律の乱れを見逃さず、勝負どころで加速。 リッチー・モウンガは、2ゴール、4PGを完璧に決めた。

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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7月11日(土)、ニュージーランド南島クライストチャーチのオレンジセオリー・スタジアムは、好勝負の予感に胸躍らせる観客で埋め尽くされた。NZ版スーパーラグビー「アオテアロア」第5節に実現した宿命のライバルの全勝対決だった。互いに3連勝も、クルセイダーズはホームゲームで2016年から35戦無敗(1引き分けあり)、ブルーズにも11連勝中だ。しかし、今季のブルーズはかつてクルセイダーズでプレーしたレオン・マクドナルドヘッドコーチ(HC)の下、攻守に組織化された戦いを続けている。ブルーズ入りしたダン・カーターが古巣との対戦に出場することはなかったが、それでも同国代表オールブラックスの精鋭を揃えた両チームの戦いに期待感はふくらんだ。

午後7時5分(日本時間:午後4時5分)、クルセイダーズSOリッチー・モウンガのキックオフで試合は始まった。前半5分、ブルーズはゴール前のスクラムから注目のNO8ホスキンス・ソトゥトゥが単独のサイドアタックでインゴールに入る。しかし、ここはクルセイダーズのディフェンダーが複数でボールの下に手を入れてトライを防いだ。10分、再び攻め込んだブルーズは、FW陣の連続攻撃でディフェンスを集め、最後はSOオテレ・ブラックが右タッチライン際で待っていたWTBマーク・テレアにロングパスを送ってトライを演出した。

クルセイダーズ リッチー・モウンガ

先制トライをあげたテレアは、立ち上がりから素早く前に出るタックルを連発してクルセイダーズのチャンスの芽を摘んだ。ブルーズのプレッシャーに苦しむクルセイダーズは、モウンガがPKからのタッチキックをミスするなど、らしくない反則、ミスが多かった。それでも前半は2PGを返して、6-7と1点差で折り返す。

後半も先にスコアしたのはブルーズ。5分、SOブラックがPGを決めて、スコアは6-10となる。もどかしい展開でホームのファンを静かにさせていたクルセイダーズが勝負強さを発揮したのはここからだった。9分、モウンガのPGで9-10とすると、WTBセヴ・リースに代わって、今季好調のウィル・ジョーダンを投入。12分、ゴールラインを背負ったスクラムで反則をとられ、一瞬動きを止めた隙に速攻を受け、ブルーズのCTBリーコ・イオアネにトライを奪われてしまう。だが、このトライがクルセイダーズに闘志に火をつけた。

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