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ラグビー コラム 2020年7月7日

必見! 大野均が自ら選んだ思い出の試合 初めてのラグビーワールドカップでは1試合で6㎏減 2009年度のトップリーグではMVPに輝く

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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2020年5月18日、大野均は現役引退を表明した。多くのラグビーファンは「お疲れさま」ではなく、「ありがとう」の言葉を送った。日本代表98キャップは日本ラグビー史上最多記録である。しかし、そんな大記録よりも、ひたむきなプレーで多くのファンの心を揺さぶり続けたという意味で彼の右に出る者はいない。そんな大野が自ら印象に残る、必見の5試合を選んだ。本コラムでは、7月7日~9日に放送される3試合を紹介しておきたい。

大野は2004年に日本代表デビューを果たしているが、初めてのラグビーワールドカップ(RWC)出場は2007年のフランス大会である。ニュージーランド代表の英雄だったジョン・カーワンヘッドコーチは、日本代表の試合間隔の短さを考慮し、30名の登録メンバーを2チームに分けた。初戦のオーストラリア代表に臨む若手主体の「チーム・オーストラリア」、第2戦に必勝を期す「チーム・フィジー」である。大野はトンプソンルークとのLOコンビでフィジー戦に先発する。

2007年9月12日、熱狂的ラグビーファンの多いトゥールーズで、日本代表は強豪フィジー代表を追い詰めた。2003年に続いてキャプテンを務めたNO8箕内拓郎、LO大野、トンプソン、SOブライス・ロビンス、プレースキッカーを担ったCTB大西将太郎らが献身的にプレーする。大野はこの試合で6㎏体重が減るほど動き回った。「RWCは力を出し切らせてくれる場所です」。試合後は点滴を受けることになったが、倒れても倒れても起き上がって走る続ける大野の姿がファンに強烈に印象付けられた。日本代表の健闘を称えるスタンディングオベーションが心地よい。

大学からラグビーを始めた大野を一流選手に育てたのは東芝ブレイブルーパスである。東芝は2003年に発足したジャパンラグビートップリーグの創成期に抜群の強さを誇った。2004年度シーズンからはトップリーグ三連覇。2007年度シーズンは王座を奪われ、2008年度はタイトル奪還を誓ったシーズンだった。しかし、シーズン終盤の2009年年明けすぐに部員の不祥事が発覚。部長が辞任し、瀬川智広監督はシーズンいっぱい謹慎となった。

廣瀬俊朗キャプテンは「ラグビーをさせてもらえることへの感謝を忘れず、目の前の試合に集中したい」とコメント。そして、トップリーグ第12節(1月12日)のサントリーサンゴリアス戦を迎える。先の見えない状況の中でチームは固く結束する。大野もFWの軸として激しく前に出た。大野とLOコンビを組むのは、今は亡き渡邉泰憲、大野にラグビーの激しさ身をもって教えた先輩だ。FLスティーブン・ベイツ、SH吉田朋生、SOデイビッド・ヒル、CTB冨岡鉄平ら東芝の黄金時代の選手たちが躍動する。

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