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ラグビー コラム 2020年7月6日

【ハイライト動画あり】ついに開幕した豪州版スーパーラグビー「AU」。ブランビーズがスクラム苦戦もレベルズ撃破。

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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さらにブランビーズはノンキャップの二十歳、SOノア・ロレシオが躍動。

後半4分にレベルズのLOストーバーグを弾いて防御裏へ独走すると、WTBトム・ライトのトライをお膳立て。ゴールは失敗したものの、24-6とリードは18点に。

サンウルブズで活躍したストーバーグは、後半11分に途中交替。トライにつながるタックルミスはあったが、密集戦で攻撃を遅滞させる怪力も見せた。次戦の活躍に期待したい。

レベルズは後半15分にハイテンポの猛攻を仕掛け、FWがインゴールへ持ち込んだもののヘルドアップ。

ここで大会新ルールが適用され、攻撃側の5mスクラムではなく、守備側のゴールラインからのドロップアウトによってプレーが再開された。

しかし直後、レベルズは相手反則から好機となり、後半18分にラインアウトモールからこの日チーム初トライ。ゴール成功でビハインドを11点(13-24)とした。

さらに攻勢をかけるレベルズは後半23分に1トライを追加。ピッチ幅いっぱいの連続攻撃で数的優位を作り、キャプテンのFBデイン・ハイレットペティが右中間に仕留めた。24-20

さらにレベルズはスクラムで追撃。

後半30分のスクラム戦で、この日6つ目のペナルティをブランビーズから奪取。(レベルズはここまでゼロ)。SOマット・トゥームアがPGを決め、ついに1点差(23-24)に迫った。

残り10分で1点差という熱戦。

ここで防戦に回ったレベルズだが、途中出場した元サンウルブズのHOマアフがジャッカル成功。

窮地を脱したかに見えたが、HOマアフは直後のラインアウトでノットストレート、さらにプレー再開のスクラムでもこの日初めてブランビーズにペナルティを奪われ、苦い開幕戦となった。

一方のブランビーズは、この反則から左ゴール前ラインアウトへ進み、ここで伝家の宝刀・ラインアウトモールを披露。

勢いよくインゴールになだれ込み、チームが歓喜に沸くトライ。二十歳のSOロレシオが冷静にゴールキックも決めて、31-23で勝負は決した。

注目された大会新ルールはゴールラインからのドロップアウトは見られたものの、タッチキック後の再開にまつわる新ルール適用などはなかった。

敗戦したレベルズ指揮官、3年目のデイヴィット・ヴェッセルズHC(ヘッドコーチ)は「相手にあまりにも良いスタートを与えてしまった」と前半3分の失トライを振り返り、その原因として「規律」を挙げた。

「規律に問題があり、自分たちを苦しめてしまった。簡単なオフサイドをしてしまえば、キックでコーナーに下がり、モールを組まれてしまう。彼ら(ブランビーズ)の得意パターンです」

敗戦したレベルズは次戦、開幕戦白星のレッズと対戦。大会初勝利をめざす。

ブランビーズはBYE(休みの週)を挟んで、第3節ワラターズ戦で開幕2連勝を狙う。

15人制ラグビーがオーストラリアで再開され、選手の表情はキックオフ前からハツラツとしていた。ラグビーが日常にあることの幸福を噛みしめながら、さらなる熱戦に期待したい。

スーパーラグビー2020 オーストラリア 第1節

ブランビーズ vs. レベルズ ハイライト


文:多羅正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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