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ラグビー コラム 2020年5月18日

ラグビーワールドカップ2019の興奮再び フィジアン・マジックが炸裂のジョージア戦 「死のプール」の大一番、イングランド対アルゼンチン

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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イングランド対アルゼンチンはプール戦屈指の注目度だった。のちに決勝まで進むことになるイングランドだが、プールCは「死のプール」と呼ばれていた。イングランド、アルゼンチン、フランスの順位が読めなかったからだ。イングランドが優勝候補の一角で、アルゼンチンは前大会でベスト4。フランスはRWCで過去3度ファイナリストとなっている。最初に激突したのは、フランスと対アルゼンチンで、23-21という僅差でフランスが勝利。アルゼンチンはトンガを破って、1勝1敗とし、イングランドは、トンガ、アメリカを下して2勝、そして、10月5日、東京スタジアムで両者が激突する。

観客席はほぼ満員の48,185人で埋まった。イングランドのキャプテンはCTBに入ったオーウェン・ファレル、アルゼンチンはFLパブロ・マテーラ。前半6分、アルゼンチンがSOベンハミン・ウルダピジェタのPGで先制する。イングランドは8分、ラインアウトからのモールで前進、SOジョージ・フォードのパスを受けたWTBジョニー・メイのトライで5-3と逆転する。

息詰まる攻防が続いた17分、イングランドのファレルに対して、アルゼンチンLOトマス・ラバニニが高いタックルをしてしまう。映像判定で肩がアゴにヒットしていることが確認され、レフリーのナイジェル・オーウェンスはレッドカード(退場処分)を掲げた。選手の安全を守るため、頭部へのタックルは厳しく取り締まられる中での当然のレッドカードだった。

残り60分を一人少ない14人で戦うことになったアルゼンチンは粘り強く戦ったが、イングランドは攻撃の手を緩めず、FBエリオット・デイリー、SHベン・ヤングスらのトライで着々と加点した。最終スコアは、39-10。ボーナスポイントを含む5ポイントを加算したイングランドがベスト8への一番乗りを果たした。理詰めの攻撃にエディ・ジョーンズヘッドコーチの手腕が垣間見える。

アルゼンチンは悔やんでも悔やみきれない敗北で決勝トーナメント進出の望みを絶たれた。反則にならない正確なスキルを身に着け、気持ちを乱すことなく戦うことの大切さを改めて思い知る試合でもあった。しかし、14人で60分、イングランドと堂々渡り合った。最後まで15人対15人だったらどうなったのだろう。そんな想像をしながら見てしまう戦いだ。


文:村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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