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ラグビー コラム 2020年3月9日

スーパーラグビー2020第6節レビュー NZではチーフスが、南アフリカではシャークスが首位に浮上

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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王者クルセイダーズは、6日、地元クライストチャーチでレッズ(AUS)を迎え撃ち、PRジョー・ムーディーのトライで先制したものの、その後はスコアが伸びず、レッズの逆襲に合って、24-20という辛勝だった。しかし、勝負どころのつなぎは見事。後半11分、CTBジャック・グッドヒューの好走からのWTBジョージ・ブリッジのトライは必見。チーフス(NZ)はワラターズ(AUS)をSOアーロン・クルーデンの巧みなゲームリードもあって51-14と圧倒。4勝1敗、勝ち点18でクルセイダーズと並んだが、得失点差で逆転して首位に立った。

NZカンファレンス今節最大の注目カードとなったハリケーンズ対ブルーズは、7日、ウェリントンのスカイスタジアムで行われ、互いにスピーディーに攻め合う好勝負になり、24-15でブルーズが競り勝った。ハリケーンズにとって痛かったのは、8-7の1点リードで迎えた後半6分、ティレル・ロマックスがショルダーチャージでレッドカード(退場処分)を受けたことだ。ダブルタックルの中で起こったことだが、肩が頭部にヒットしていた。しかし、ハリケーンズはここから一人一人がエネルギッシュにプレーし、後半22分、WTBコーバス・ファンヴァイクのトライで15-14と逆転。地元の観客を大いに沸かせた。ところが直後、FLヴァエア・フィフィタが手を使わず体当たりするノーアームタックルでシンビン(10分間の一時退場)になってしまう。この反則によるPGをブルーズSOオテレ・ブラックに決められ、15-17と逆転を許した。

その後は13人で懸命に戦ったが、33分にFBジョーディー・バレットがトライされそうになったパスに手を出し、故意のノックオンでペナルティートライを献上。バレットもシンビンになって12人で戦う非常事態となる。選手の安全を確保するため、頭部へのコンタクトや、体当たりのようなタックルには厳しく笛が吹かれる現状の中で規律を乱したハリケーンズの自滅とも言えた。腕を使わないタックルについては、早急にスキルの改善を図らなくてはならないだろう。怪我を未然に防ぐためにも必要なことだ。

SAカンファレンスは首位のストーマーズがBYE WEEKで試合がなかったが、シャークスが地元ダーバンでアルゼンチンのハグアレスに33-19で快勝。5勝目をあげてストーマーズを勝ち点で逆転した。試合は立ち上がりからシャークスのペース。ハイパントのこぼれ球を確保し、前半3分、LOハイロン・アンドリュースがトライ。9分にはPKからの速攻でNO8シクンブーゾ・ノーチェがインゴールへ。ブレイクダウンで激しく圧力をかけるシャークスに対して、ハグアレスはテンポの良い攻撃ができず、我慢のディフェンスを続けたが力尽きた。

スーパーラグビー 第6節

【ハイライト】シャークス vs. ハグアレス

シャークスで目立ったのはFBアペレレ・ファシのランニングスキルの高さ。何度もディフェンスを破り、6節を終えた時点でボールを持って前に進んだ距離は、リーグ1位の522m。ファシは、ディフェンス突破も31回でブルーズのWTBマーク・テレアに次ぐ2位。第7節は、シャークスとストーマーズの直接対決があり、首位攻防戦は楽しみだ

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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