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安定したセットプレーからチャンスを作り、ボールポゼッションやボールキャリーで上回ったものの、ミスで決定機を逃し敗れたサンウルブズはホーム2連勝とはならなかった。
サンウルブズの大久保直弥HCは、「我々が相手のブレイクダウンにプレッシャーをかけて、球出しを遅らせようというというのは、初めからわかっていたことなので、言い訳できない」とコメント。
「残念だが、スーパーラグビーレベルで勝つためには、日々ここからしっかり学んで引き続き成長していきたい」と前を向いた。
共同キャプテンのひとりCTB森谷は、「サンウルブズの形でアタックできているときはスコアも取れ、ゴール前までいけた部分もあった」。
「ブレイクダウンやコンタクトの部分でうまくいかないとところを修正して、また次につなげていきたい」とチームにある程度手応えを感じつつも、課題を口にした。
この日初先発で、「人生で一番プレッシャーを受けたと思うがよくやった」と大久保HCが及第点を与えたSH齋藤。
自身は「30点の出来」としながらも「楽しかった。うまくいかない試合を経験できたことは収穫で、次に必ずつなげたい」と世界のレベルを経験できることをポジティブに捉えているようだ。
また、齋藤と同じ早稲田大学4年で、スーパーラグビーで初トライを挙げたCTB中野も、「(突破したときは)トライまで持っていく気持ちで走った」。
「コンタクトは学生の試合の倍以上の重さを感じました。このレベルでも相手に勝てるようにもっとスピードをつけていきたい」と語った。
開幕2連勝はならず、1勝1敗の勝ち点4でオーストラリアカンファレンス3位となったサンウルブズ。それでもFLツポウテビタ、SH木村貴大、HOエフィ・マアフが初キャップを獲得した。
スコッド唯一のワールドカップ経験者のHOブレグバゼや、LOマイケル・ストーバーグらがセットプレーで強みを見せ、WTBフィフィタが力強いランで気を吐くなど評価できる面も多々あった。
次節は今季初のアウェーで2月22日(土)オーストラリアのブリスベンでレッズと対戦する。強豪との厳しい戦いが続くことは変わりないが、「Keep Hunting」のスローガンのように、勝利に向けて貪欲に前へ進んでいきたい。
文:斉藤健仁
スーパーラグビー2020 第3節
【ハイライト】サンウルブズ vs. チーフス
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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