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ラグビー コラム 2020年2月14日

パナソニックと東芝、注目の全勝対決!神戸製鋼はヘイデン・パーカーが初登場

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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日本ラグビー最高峰のジャパンラグビートップリーグは、第5節を迎える。最大の注目カードは、首位に立つパナソニック ワイルドナイツと、3位につける東芝ブレイブルーパスの全勝対決だ。

2月15日(土)、埼玉県の熊谷ラグビー場で14:00キックオフ。ホームのパナソニックは、危険なプレーで出場停止中の坂手淳史キャプテンに代わって、ベテランのHO堀江翔太がキャプテンを務める。ラグビーワールドカップ(RWC)の日本代表では、堀江のほかPR稲垣啓太、SO松田力也が出場。ニュージーランド(NZ)代表117キャップのLOサム・ホワイトロックも先発。南アフリカ代表のRWC優勝メンバーのダミアン・デアリエンディは、5戦連続でディラン・ライリーとのCTBコンビで先発する。パナソニックの強さは、各選手の戦術理解度の高さであり、一人の選手に反応してチーム全体が機能するところだが、このCTBコンビは今季の攻撃の軸。特にチームに加入2年目のディラン・ライリーの突破力が光る。2人が活躍する展開になればパナソニックペースで試合が進んでいるということになる。

写真:パナソニック 堀江翔太

対する東芝は、SH小川高廣キャプテンが率い、ボールを縦にも横にも大きく動かして4連勝。ここ数年の低迷から脱し、2008-2009シーズン以来の優勝を狙う。スーパーラグビーの常勝軍団クルセイダーズのカリスマキャプテンとしてNZのラグビー選手から尊敬されるトッド・ブラックアダーが今季からヘッドコーチに就任し、ベテランのCTBリチャード・カフイらNZ出身選手の動きが生き生きしているように見える。「チームの雰囲気がすごく良い」とは、NO8で先発するリーチ マイケルの言葉だ。リーチも子供のころ、地元の英雄ブラックアダーに憧れ、クルセイダーズの優勝パレードも見に行ったという。

注目したいのは、拓殖大学卒のルーキーでパワフルなボールキャリーが魅力のFLシオネ・ラベマイ、抜群のスピードを誇るジョネ・ナイカブラ、濵田将暉の両WTB。これら若い選手たちがチームを勢いづければ勝機はある。凄まじいFW戦、コンタクト合戦が繰り広げられそうだが、ホワイトロック、ヒーナン・ダニエルの強力LOコンビに対する、東芝のLO梶川喬介、小瀧尚弘の挑戦も楽しみだ。

写真:東芝 リチャード・カフイ

もう一つの全勝チームである神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2位)は、2月15日、神戸ユニバー記念競技場でリコーブラックラムズ(13位)と対戦する。正確無比のプレースキックを誇るSOヘイデン・パーカーが今季トップリーグ初登場。左ひざの怪我で出遅れていたが、その間はダン・カーターがチームを4連勝に導いた。パーカーがどんなゲームリードを見せるのか注目したい。同じく怪我で出遅れていたCTB重一生も今季初出場だ。

2月15日、大阪のヤンマースタジアムで行われるサントリーサンゴリアス(7位)対トヨタ自動車ヴェルブリッツ(8位)も、優勝争いを考えれば重要な一戦になる。ともに2勝2敗、勝ち点11で並ぶ。両チームの先発メンバーを見るだけで、この試合の重要さが伝わってくる。サントリーはSH流大キャプテンが率い、LOトム・サベッジ、ジョー・ラタら今季加入の実力者を並べた。オーストラリア代表のマット・ギタウ、サム・ケレビのCTBコンビはトヨタ自動車には脅威だろう。トヨタ自動車のキャプテンはFL姫野和樹。南アフリカ代表RWC優勝メンバーのFBウィリ・ルルーの変幻自在の動き、LOカール・ヴェグナー(200㎝、115㎏)、ジェイソン・ジェンキンス(203㎝、125㎏)という南アフリカ出身のツインタワーの屈強なプレーも注目だ。

4位のヤマハ発動機ジュビロは、ヤンマースタジアムの第1試合で14位のNTTドコモレッドハリケーンズと対戦。5位のクボタスピアーズは、2月16日、東京の江東区夢の島競技場で日野レッドドルフィンズ(12位)と戦う。いまだ勝ち星がないのは、NECグリーンロケッツ(15位)と三菱重工相模原ダイナボアーズ(16位)。両者は、2月16日、相模原ギオンスタジアムで対戦する。今季初白星をあげるのは、どちらか。第5節も目の離せない戦いが続く。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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