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ラグビー ニュース 2019年12月11日

田中史朗は最初から最後まで涙。ラグビーワールドカップ日本代表が丸の内でパレード

ラグビーニュース by 斉藤 健仁
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ラグビーワールドカップで初のベスト8入りを果たしたラグビー日本代表が、ファンへの感謝の気持ちを伝えるため、「ONE TEAMパレード ~たくさんのBRAVEをありがとう~」と銘打ったパレードを行った。

12月11日(水)の正午、東京・丸の内仲通りの800mで行われたパレードは、沿道に5万人ほどのファンを集めた。中には昨日のうちから並んだファンもいたという。

日本代表31名のうち、シーズン中であるトップチャレンジ所属のLO(ロック)トンプソン ルーク(近鉄)、FB(フルバック)ウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ)の2人、そしてコンディション不良のLOヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ)以外の28名が参加した。

パレードの冒頭、キャプテンのFL(フランカー)リーチ マイケル(東芝)がこう挨拶した。

「ラグビーワールドカップの応援ありがとうございました。日本代表がワールドカップで初のベスト8進出を実現することができました。テレビの前で、スタジアムで、街でたくさんの『BRAVE』を送ってくれたファンのみなさんのおかげだと思います。

スタッフ、選手だけでなく、日本中が「ONE TEAM」(ワンチーム)になったことが嬉しい。今日は、感謝を伝えるパレードをすることができてすごく嬉しく思います」。

「今、選手は1人ひとり、練習を始めています。来年からトップリーグ、サンウルブズが始まるのでぜひ、会場まで足を運んでの応援よろしくお願いします。

これから日本ラグビーがもっと強くなるように、ファンといっしょに頑張って、みなさんに楽しい試合、感動を与える試合が毎週できるように頑張っていきたいので、引き続き日本ラグビーの応援をよろしくお願いします」。

その後、選手たちは5人ずつ分かれて、沿道の応援や声援にときには手を振りながら行進した。

最初から最後まで泣いていたSH(スクラムハーフ)田中史朗(キヤノン)は「2011年の僕たちがふがいなくて日本ラグビーを落としてしまった思いしかなくて、こんなにたくさんの人が集まってくれて本当に嬉しいです。

たくさんの子どもが応援してくれて、『ありがとう』って言ってくれるのが本当に嬉しいです。これが日本ラグビーの始まりなので、1月12日からトップリーグが始まるのでよろしくお願いします」と、嗚咽しながら話した。

『笑わない男』としてすっかり有名になったPR(プロップ)稲垣啓太(パナソニック)は「今日は『笑って』と何百回と聞いたのですが、1回も笑っていないと思います。緊張してちょっと硬くなってしまいましたね。

1月12からトップリーグが始まるので、選手としてはまず(トップリーグを)頑張って、みなさんに感動してもらえるような、何か感じてもらえるような試合がみなさんにお見せできれば」と、笑わずに話した。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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