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ラグビー コラム 2019年11月26日

私的ベストフィフティーン選考について 6番はリーチ マイケルしか思い浮かばない。福岡堅樹、2023年だけ復帰しないかなぁ?

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ベストフィフティーン

ベストフィフティーンを選ぶのは、いつだって悩ましく、楽しい作業だ。ラグビーワールドカップ(RWC)には世界の舞台で活躍する「ワールドクラス」の選手がすらりと並ぶ。どういう観点で選んでも楽しい。某雑誌の企画で僕は「情熱フィフティーン」を選んだが、SOダン・ビガー(ウェールズ)なんかは、僕の中では情熱NO1の10番なのだ。

J SPORTSのサイトでのベストフィフティーンは、僕が見てみたい組み合わせという考え方で決めた。優勝した南アフリカ、日本中を熱くした日本代表はチームとしてよくまとまっていたと思うし、選手がそれぞれの役割をしっかり果たした。この2チームだけでベスト15を作りたい気もしたのだが、他チームからも少し入っている。

日本代表のFW第一列は、ワールドクラスだと思う。その3人を、南アフリカの巨漢LOが押すと、どうなるのかな?という興味があった。LOでの次点は、ウェールズのアラン・ウィン・ジョーンズと、イングランドのマロ・イトジェだ。この2人は、RWC日本大会の個人スタッツで、タックル数が1位(ジョーンズ79回)、2位(イトジェ71回)だ。トンプソン ルークをちょっと大きくしたような働き者のジョーンズはぜひとも仲間にしたい選手。天性の身体能力で試合の流れを変えるようなプレーを連発するイトジェも何度も見たい選手だ。

タックル数だけでいうと、日本代表の1位はFLピーター・ラブスカフニの68回。ラブスカフニを7番で選びたい気もするのだが、ここはタックル数で総合3位(69回)のサム・アンダーヒル(イングランド)。タックル回数の理由は後付けで、強烈タックルでの存在感は抜群だった。6番のリーチ マイケルはアイルランド戦での途中出場のパフォーマンスが印象的。ベスト6はリーチしか思い浮かばない。

少し悩んだのがハーフ団(9番、10番)。オールブラックスのアーロン・スミス、リッチー・モウンガもいいし、若手ではフランスのアントワーヌ・デュポン、ロマン・ヌタマックも魅力的だ。でも、南アフリカを優勝に導いたプレーメイカーは外せない気がした。デクラークはすっかり日本でも人気者になったが、世界一決定戦の緊張感の中で、スクラムの前に指でボールをくるくる回したりして、プレッシャーを楽しんでいるようだった。小憎らしいのに、逆に好感を持った。それくらいの選手がいたほうがチームは強い。

FBも悩んだ。相手のキックを難なく処理するルルーは間違いなく世界屈指のFBだが、ボーデン・バレットのフィールディングも抜群に上手かった。でも、バレットはSOで見たかった気がする。ウェールズのリアム・ウィリアムズ、イングランドのエリオット・デイリーもいいけれど、オールブラックスのベン・スミスが全試合FBで出てくれたら、間違いなくベスト15だっただろう。オールブラックスは個々にはあまり目立たなかったのだが、準々決勝のアイルランド戦で見せたFW前5人のハンドリングスキルの確かさはベスト15に選びたくなる。PRジョー・ムーディーは稲垣がいなかったら選んでいた。LOブロディ・レタリックも選びたかった。

WTBは松島幸太朗を入れたかったのだが、こちらはMVPという枠があれば選びたい。誰もが一押しのWTB福岡堅樹について、日本代表テクニカルスタッフの戸田尊さんにお話を聞く機会があった。戸田さんによると、福岡は80分フィールドに立った場合の得点が7点を超える。つまり、1試合に1トライ以上は必ず取るということ。この決定力はRWC日本大会出場の選手の中で飛びぬけていたという。チェスリン・コルビ(南アフリカ)は3点台、トライ王のジョシュ・アダムス(ウェールズ)でも5点台だという。福岡が医師を目指す心意気は応援したいが、2023年RWCフランス大会の1年くらい前からちょっと勉強を休んで日本代表に復帰してくれないかな。そんな想像を膨らませたりしている。

村上晃一選出ベスト5

1 稲垣啓太
2 堀江翔太
3 具智元
4 エベン・エツベス
5 ルード・デヤハー
6 リーチ マイケル
7 サム・アンダーヒル
8 ドウュエイン・フェルミューレン
9 ファフ・デクラーク
10 ハンドレ・ポラード
11 福岡堅樹
12 ダミアン・デアリエンディ
13 マヌ・トゥイランギ
14 チェスリン・コルビ
15 ウィリ・ルルー

文:村上 晃一

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© Rugby World Cup Limited 2019

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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