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ワールドカップが閉幕し、関東大学対抗戦がついに再開。3試合を終えて2勝1敗と後がない慶應義塾大学は11月4日、日本体育大学との再開初戦に臨んだ。
序盤こそ試合を支配したものの、ラストプレーで痛恨の逆転負けを喫した。
日体大のキックで試合が始まった。いきなり慶大にチャンスが訪れる。
アドバンテージを獲得した中、SO(スタンドオフ)中楠一期(総1・國學院久我山)のハイパントキックのこぼれ球にうまく反応したCTB(センター)イサコ・エノサ(環1・King’s College)がインゴールに飛び込み、幸先よく先制した。
今年ずっと理想に掲げてきた、キックを起点とした攻撃が形になった。その後も自陣で相手のキックを受けたSO中楠が敵陣へ切り込み、その後は敵陣での時間が続く。
ターンオーバーを許しても、この秋の対抗戦初スタメンとなったWTB(ウィング)鬼木崇(法1・修猷館)、FB沖洸成(総3・尾道)らBK(バックス)陣のタックルで反撃を許さなかった。
そしてこの日、何度も組み直しを強いられたスクラムでペナルティを獲得すると、敵陣でのラインアウトから左に展開し、20分にWTB鬼木のトライで追加点を挙げた。
さらに26分のFL(フランカー)山本凱(経2・慶應)のトライ、その後WTB高木一成(商4・慶應)のコンバージョンキックも決まり、17-0と大きくリード。慶大が優位に試合を進めるかに思われた。
だが、ここから日体大の反撃が始まる。33分には慶大のディフェンスでのペナルティから、日体大はラインアウトを起点に粘り強い展開を見せ、慶大はこの日最初の失点を許した。
その後も敵陣でのペナルティで自陣でのラインアウトに持ち込まれると、そこからのモールでペナルティを連発。粘り切れず42分にトライを許し、17-12と追い上げられた。
前半終了間際に敵陣ゴール前まで迫ったが、ここでも反則をとられ得点には結びつかなかった。前半最後の10分で2トライを許し、1トライ分の5点差。
「追われる側として、気持ちの部分が自分たちはまだ脆い」と振り返ったCTB(センター)栗原由太主将(環4・桐蔭学園)ら慶大フィフティーンの焦りに包まれた表情は、押せ押せムードの日体大ベンチと対照的だった。
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