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写真:幾度となくラインブレイクを見せた岡崎
だが36分、自陣のゴール前でまさかのターンオーバーを許すと、簡単にトライを奪われ、12-12の同点で前半を折り返した。
それでも、後半はリードを最大10点まで広げた。7分に島田のペナルティゴールが決まると、12分には松永のゲインを皮切りに、自陣から仁熊、杉山、松永の3人で一気に駆け上がった。最後は杉山が2本目のトライを決め、22-12。
このまま逃げ切りたい筑波だったが、相手の速いテンポに切り替えた攻撃に対応できず、5点差まで迫られた。
途中出場のHO(フッカー)吉田隼人(4年・長崎北陽台)は「追いかけられるのが怖かった。初めての経験だった」と振り返る。
「筑波はこれまで僅差での戦いをしてこなかった」(杉山)。最後の約20分間の攻防の差はここに出た。緊迫した中で勝ち切る力が深紅の常勝軍団にはあった。
ロスタイムで逆転負けを喫した筑波だが、島田は「FWは本当に頑張ってくれた。」と仲間を称えた。一方、「勝てる土俵を作ってくれたからこそBKで決めきれなかったことの責任は大きい」と悔やんだ。
だが、BKも1ヶ月半の取り組みの成果は見せた。外のランナーを活かしたアタックやCTB(センター)岡崎航大(3年・長崎北陽台)のラインブレイクで、確実にトライを決めた。
「帝京相手に自分からギャップを突けたことは自信になった」(岡崎)。嶋崎監督は「全員が同じイメージを持って、準備してきたことを発揮してくれた分、悔しい気持ちが大きい」と話した。
ワールドカップ開催期間の約1ヶ月半、帝京戦に向け、相当の準備をしてきた。嶋崎監督は「(帝京は)基本的にFWを使いながら、いい状態でBKに回す戦い方をしてくる」と分析。
この攻撃を止める要望にFW陣は応えた。「準備してきたことは最大限出せた」(鎌田)とゲインを許さない粘りのディフェンスで、相手BKにボールを回させなかった。
前半30分にはゴール前のピンチも、相手の反則を誘い、粘り勝ちした。更に、相手のラインアウトでボール奪取を何度も決め、嶋崎監督も「FWは100点に近い活躍だった」と評価。
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