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ラグビー コラム 2019年11月2日

オールブラックスが意地の3位。勇猛ウェールズも健闘。ラグビーW杯「3位決定戦」レビュー

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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劣勢に立ったウェールズだが、後半19分にはWTBジョシュ・アダムズがラックサイドに突っ込み1トライを返す。WTBアダムスは大会トライ部門の暫定1位となる通算7本目。ビハインドを18点(17-35)に縮めた。

しかしニュージーランドは後半36分、相手ゴール前スクラムでボールを受けたSOモウンガが、ワンステップでダン・ビガーを振り切りトライ。途中出場のビガーは準決勝の南アフリカ戦に続き、またしてもタックルミスからトライを献上した。

ウェールズも最後まで誇りを胸に意地を見せたが、40-17でノーサイド。

ウェールズのガットランドHCは「ハーフタイム直前にトライを許したのは残念。南アフリカ戦から5日後で(怪我で)選手も失っており、休息の短さに明らかに苦しんだ」と敗因を語った。

また今後のウェールズについては「ここ12年間で成し遂げたものの上に積み上げてほしい」と期待を込めた。

退任試合で勝利したニュージーランドのハンセンHCは「(今日は)カムバックして、本当のメンタルの強さと(オールプラックスの)ジャージーに対する約束をある程度示せたので、たくさんの同胞の自尊心を満足させられたのならいいと思う」とサポーターへの思いを語った。

そして今後のオールブラックスについて、こう展望した。

「オールブラックスはもっといいチームになるため努力し続けるだろう。私の場合はリッチー(・マコウ)や(キーラン・)リードといった偉大なキャプテンがいたから幸運だった」

「コーチ陣や経営側からも大きな支援をもらった。一人ではできないことだ。われわれの挑戦は、今後の4年間でチームを再編成してリセットすることだ」

ニュージーランドは2007年大会の準々決勝でフランスに敗れて屈辱を味わったが、敗戦を糧にその後W杯連覇(2011、2015)を成し遂げた歴史を持つ。

これからラグビー王国はどんな再生物語を紡ぐのか、それとも――。ジャージーへのプライドを後進に託し、英雄たちはW杯日本大会を去っていった。

文/多羅 正崇

【ハイライト】ラグビーワールドカップ 3位決定戦  ニュージーランドvs.ウェールズ

(c) Rugby World Cup Limited 2019

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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