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雨中のフィジカルバトル、オーストラリアがジョージアに勝利。ラグビーワールドカップ2019 オーストラリア vs. ジョージア
ラグビーレポート by 斉藤 健仁続いて指揮官は「長い間にはアップダウンがあったが、常に前進し、全力でやってきた。今日、選手たちは全身全霊で守った。だから責められない。彼らは全力を出し切った」と選手たちをねぎらった。
キャプテンのCTBメラブ・シャリカゼも「よく戦った。精いっぱいやったが、十分得点できなかった。ミスが多すぎた。相手はそういうミスを見逃さない」。
「今後はチームを強化し、もっと創造性のある攻撃をしてトライを決められるようにしたい。守備は良くても得点できなければ勝てない。でも、チームや祖国を誇りに思う」。
「チームには若手もいる。次のワールドカップに向けて強化して、今度はもっといい成績を残したい」と悔しさをにじませつつも次へと気持ちを切り替えた。
勝利したオーストラリアのマイケル・チェイカHCは、「FW陣にはハードなプレーをしてほしかった。ちょっと後退気味だったが、このトリッキーなピッチ状態では仕方ない」と振り返った。
「次は強敵が待っている。われわれは成長してきたが、強化し続ける必要がある。攻撃をもっと精度を上げていかないといけない」と早くも準々決勝へと目を向けていた。
ゲームキャプテンを務めたFLポーコックは「初めてのジョージアとの対戦だったので、フィジカルな戦いになることはわかっていたし押し込まれたが、私たちのセットプレーはパーフェクトだった」。
「それでボールをワイドに展開しようとした。しかし、ジョージアのディフェンスは最後まで素晴らしかった」と試合を振り返った。
さらに、「今日はロブ・シモンズが100キャップ達成したので、それを祝い、次の準々決勝に備えたいですね」と笑顔を見せた。
ジョージアはこれで4位以下が確定し、2023年のフランス大会は予選から参加しなければならなくなった。
また、長く「レロス」こと、ジョージアを牽引してきたベテランFLマムカ・ゴルゴゼにとってもこれがワールドカップ最後の試合となった。
一方、オーストラリアは勝ち点を16まで伸ばし、ウェールズvs.ウルグアイの結果次第で、準々決勝の対戦相手がイングランドかフランスか決まる。
文:斉藤健仁
【ハイライト映像】オーストラリアvs.ジョージア ラグビーワールドカップ
(c) Rugby World Cup Limited 2019
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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