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ラグビー ニュース 2019年10月7日

ナミビア、オールブラックスに大敗も未来につながる大きな経験。ラグビーワールドカップ2019 ニュージーランド vs. ナミビア

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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その後もオールブラックスは攻めの姿勢を崩さず、27分にもFBスミスのトライとSOジョーディー・バレットのゴールで7点を追加し、59-9と大きくリードする。

残り10分となったところで、ナミビアも最後まで諦めることなくトライを狙って行く。すると32分、ニュージーランドPRオファ・トゥウンガファシが首へのタックルでイエローカード。再び、オールブラックスが14人で戦うことになる。

ナミビアは敵陣5mのラインアウトからボールをキープし展開するも、逆にSOからWTBへ移動したジョーディー・バレットのキックで、エリアを大きく挽回されてしまい、35分、ラインアウトからジョーディー・バレットがトライ。ゴールも決めて66-9。

38分、WTBリーコ・イオアネ、SHブラッド・ウェバーがパスをつないで、最後はSOに入っていたTJ・ペレナラが、相手のタックルを受けながら左隅にトライを挙げて71-9とし、ノーサイドを迎えた。

規律の悪さとミスが目立ったものの、オールブラックスが大量11トライを挙げてナミビアに貫禄勝ちし、勝ち点5を獲得した。

ナミビアのフィル・デーヴィスHC(ヘッドコーチ)は、「ボールのキープや前線突破といった試合ぶり、特に前半は良かった。今大会ベストのチャンピオンチームとの戦いだったが、これ以上はできないというくらい、持っているものは全部出せた」。

「スコアボードを見るのはちょっと辛いが、得られるものがいっぱいあった」と大敗したものの、選手たちの奮闘を大いに称えた。

キャプテンのCTBデイゼルも「素晴らしい経験だった。若い選手たちは世界チャンピオンと対戦すれば学べることがたくさんあるし、ゲームのやり方も詳しく分かる」。

「日本は厳しい練習と実際の対戦を通じて、ティア1に勝てるということを示してくれた。我々もトップチームと戦うことで学べる絶好の機会だった」と前向きに語った。

一方のニュージーランドのスティーブ・ハンセンHCは、「前半は気持ちが入っておらず、ナミビアにやられたが、後半はいい面が出た。ジョーディー・バレットがSOのポジションでいいプレーをしてくれて喜ばしい」。

「うちは2人のスター選手が欠場し、3人目のSOでの試合だったが、ジョーディー・バレットのおかげでトライがたくさん取れた。最後のTJ(ペレナラ)のトライの時は思わず席を立ってしまったね」と振り返った。

ゲームキャプテンのLOホワイトロックも「ナミビアは素晴らしかった。序盤、プレッシャーをかけられ、ペナルティを犯し、チャンスを与えてしまった」。

「落ち着きを取り戻すとペナルティを取られなくなり、試合に入ることができた。しかし、日本はいつもたくさんの観客の中で戦えて幸せだ」と話した。

これでオールブラックスは勝ち点を14に伸ばし、決勝トーナメント進出をほぼ確実なものとした。最終戦は、10月12日(土)に愛知・豊田スタジアムイタリア代表と対戦する。

一方のナミビアは予選プール敗退が決まったが、悲願の1勝をかけて、10月13日(日)に岩手・釜石鵜住居復興スタジアムカナダ代表と戦う。

文:斉藤健仁

【ハイライト動画】ニュージーランドvs.ナミビア ラグビーワールドカップ

(c) Rugby World Cup Limited 2019

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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