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ラグビー コラム 2019年9月26日

釜石でウルグアイが番狂わせ!強豪フィジーから初勝利。ラグビーW杯日本大会プールD フィジー vs. ウルグアイ

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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FILIPO NAKOSI

この日のフィジーはキャリーメートル数、ラン回数、ディフェンス突破数など、アタックの統計数値でウルグアイを大きく上回った。

しかしハンドリングエラーが19回(ウルグアイは11回)に上った。

後半16分に途中交替した配球役、先発SHヘンリー・セニロリとランナーの息は合わず、突破役を託されたWTBフィリポ・ナコシは度重なるハンドリングエラー。

プレースキックの不調も番狂わせの要因となった。

後半はフィジーが後半7、26、41分に3トライを挙げたが、コンバージョンの成功はゼロ。先発SOジョシュ・マタヴェシの不調を受け、後半11分に投入された正SOベン・ボラボラも2本とも外した。

一方のウルグアイは地道にPG加点。後半20分、35分には、前回W杯でプロ契約をしていた4人のうちの一人で、この日MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)を記録したSOフェリペ・ペルチェシが右足を振り抜き、ゴール裏の小中学生の前で旗が上がった。

フィジーは後半41分にトライを決めたが、時すでに遅し。

ウルグアイはフィジーの約2倍にあたる181タックルを記録。FLガミナラ主将を筆頭に、SOベルチェシ、WTBロドリゴ・シルバらバックスも懸命に身体を張った。

ノーサイドの瞬間、ベンチからは選手、スタッフがピッチへなだれ込んだ。ウルグアイのW杯勝利は2003年大会のジョージア戦以来16年ぶり。FLガミナラ主将はスタッフに抱きつき嗚咽した。

RWC2019

試合後、連敗を喫したフィジーのジョン・マッキーHC(ヘッドコーチ)は「まずはウルグアイを讃えたい」と語った。

「情熱的でハードワークをしていた。私たちの試合の感覚は短かったが(中3日)、それは言い訳にできない。彼らは我々のミスを突いて3トライを決め、我々にプレッシャーが掛かった」

一方、歴史的勝利の指揮官となったウルグアイのメネセスHCは興奮収まらぬ様子だった。

「この4年間してきたことの結果を見て頂けたと思う。何が必要かを考え、この4年間を過ごしてきました」

試合後のピッチでは、スタンドへ挨拶する両軍へ、奇跡の目撃者となった人びとから温かい拍手が送られた。

素晴らしい門出を飾った釜石でのW杯初試合。この財産を活かして、釜石の未来へ繋げていきたい。

【ハイライト】フィジー vs. ウルグアイ ラグビーワールドカップ2019 プールD

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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