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ラグビー コラム 2019年9月22日

北半球王者ウェールズに、初の決勝トーナメント進出を狙うジョージアが挑む「ウェールズ vs. ジョージア」プレビュー。ラグビーW杯日本大会

ラグビーレポート by 村上 晃一
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ウェールズ-vs.-ジョージア

9月23日、豊田スタジアム(愛知県)での初試合はプールDのウェールズ対ジョージア。午後7時15分にキックオフとなる。今年のシックスネーションズ(欧州6カ国対抗)を制し、北半球王者として臨むウェールズは、ジョージアに対して強力なメンバーを組んできた。キャプテンのLOアラン=ウィン・ジョーンズ(198cm、121kg、34歳)は、同国史上4人目のラグビーワールドカップ(RWC)4大会出場となる。代表キャップは129になり、これは、ガレス・ジェンキンスと並ぶ同国最多キャップ達成だ。80分間、献身的に働き続けるジョーンズに率いられるチームは平均年齢28歳331日。これは同国のRWCチームの中でもっとも年齢が高い。

ゲームを操るHB団は、SHガレス・デービス(178cm、86kg、29歳)、SOダン・ビガー(188cm、94kg、29歳)。ビガーの正確なキックパスは多くのトライを生んできた。プレースキッカーでもあり、ビガーの調子は点数に直結する。チャンスメーカーは、ハドリー・パークス(187cm、101kg、31歳)、ジョナサン・デーヴィス(186cm、101kg、31歳)のCTBコンビ。体格を生かした縦への突進でスペースを作る。3度目のRWCとなるWTBジョージ・ノース(192cm、110kg、27歳)も決定力を見せつけるだろう。

ベテランぞろいのチームの中で注目されるのは、21歳のFLアーロン・ウェインライト(190cm、107kg)だ。16歳までサッカーのプロを目指し、ラグビーへ転向したユニークな経歴の持ち主。20歳で代表デビューしており、今回は初めてのRWCとなる。バックス並みのスピードがあり、ディフェンスの穴を見つけて一気に抜け出し、パス、キックのスキルにも優れる。ジョージアのディフェンスが少しでも甘くなればウェインライトの独走トライが見られるかもしれない。

多彩な攻撃力を持つウェールズに対して、ジョージアは、スクラム、ラインアウトのセットプレーを安定させたい。21日に発表されたメンバーには、4度目のRWC出場となるFLマムカ・ゴルゴゼ(195cm、118kg、35歳)が含まれていた。現在は、フランスのトゥーロンでプレー。パワフルな突進でディフェンスの穴をこじ開けたい。残念ながらキャプテンのCTBメラブ・シャリカゼは負傷で欠場し、PRミヘイル・ナリアシビリ(186cm、118kg、29歳)が代行する。

ジョージアといえば強力スクラムを軸にしたFW戦で活路を開くイメージだが、近年はニュージーランド人のミルトン・ヘイグヘッドコーチの指導の下、ボールを幅広く展開することもできる。CTBダヴィド・カチャラバ(184cm、93kg、34歳)、FBソソ・マティアシビリ(185cm、79kg、26歳)は決定力がある。SOテド・アブシャンダゼ(174cm、77kg、20歳)は、20歳以下の世界最高峰の大会であるワールドラグビーU20チャンピオンシップに3回出場した期待の新星だ。2016年以降、U20チャンピオンシップで毎年戦うジョージアの若手は国際舞台の経験も豊富だ。積み重ねてきた強化の成果を大舞台で発揮できるのか。初の決勝トーナメント進出へ。まずは、北半球王者ウェールズに挑む。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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