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写真:前半終了間際、服部のトライで更に突き放す
37分には原田が相手ディフェンスに倒されながらも追加点を奪うと(32-5)、前半終了間際にはバックス陣のパスワークで相手陣営に攻め込み、ラストパスを受けたNO8(ナンバーエイト)服部(スポ4)がディフェンスの間を抜けトライ。前半を38-5で終える。
後半も勢いを止めることはなかった。出だしからゴール前ラインアウトを獲得。今季の得意パターンで後半先制のトライを上げる(43-5)。その後もボールポゼッションを確実に同志社が上回っていた。スクラムでも押し負けることなく、優勢に立っていた。
だが、やはり課題に挙げられたのは失点の部分。前節と比べて減らすことができたものの、3戦とも後半の失点は必ず前半を上回っている。体力面の問題もあるのかもしれないが、いかにこの失点を最小限に抑えるかはリーグ後半戦では非常に重要になるだろう。
だが、得点力は確実に上がっている。FWだけでなく、BKの得点が多く見られた今試合。「FWが得点の起点となる部分を作ってくれていたからこそBKがやりたいプレーを発揮出来ていた」(主務・岩本・スポ4)。
FWから点を生み出していた今年の紺グレだったが、BK陣によるトライはチームの士気を上げるだけでなく、相手が予測できない展開を生み出すことができる。そして一体となった多彩な攻撃パターンを生み出せるだろう。
その1つとして、今試合で見られたSO桑山(政策3)のキックパスから生まれたトライ。敵陣22m付近から左サイドへ放ったキックパスは、走り込んだCTB和田(文情2)の手元にピンポイントで落下させ、後半3つ目の得点となった。相手に的を絞らせない多種類な攻撃は相手を大いに翻弄させることができる。
62-17で勝利し、3季ぶり開幕3連勝でワールカップシーズンを迎える。「もっといい内容で勝てた試合かなとも思うし、まだまだ伸ばせる部分も多いと思う」(萩井監督)。約1ヶ月半の期間が空く中で、どこまで追い込み、進化を遂げることが出来るのか。
マン・オブ・ザ・マッチには和田が選出された。センターとして防御網を貫く突破力、そしてなんと言ってもタックルが素晴らしかった。足に突き刺さるタックルは相手を一撃止め、ノックオンを幾度も誘った。2年生が選ばれたことにより、より一層チームのモチベーションを上がることだろう。
次戦は11月4日の関西学院大学戦。今年度の春季トーナメントではスクラムで圧倒し、完封勝利を収めた。だが、毎年関学大は秋に強いチーム。すでに強豪京都産業愛学と立命館大学を下し、2勝を挙げており、全く油断することが出来ない。
素早い展開を仕掛ける関学大に対し、FWとBKが一体となり、どこまで関学大のやりたいプレーを封じ込めることができるかが勝負の鍵となる。
文:川田翼/写真:上野孝輔、小松夕夏(同志社スポーツアトム)
同志社スポーツアトム編集局
同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
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