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ラグビー コラム 2019年8月11日

大会全勝で8年ぶりのPNC制覇!ラグビー日本代表、W杯へ視界良好。パシフィック・ネーションズカップ2019

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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序盤は日本が優勢だった。

前半3分、SO田村の好タッチキックから、この日最初の敵陣ゴール前ラインアウト。

ここでモールを組むと、バックス3人も後押しをして、NO8リーチ主将がグラウンディング(ゴール成功)。母の母国フィジーで先制トライを決めた。7-0

さらにPG(ペナルティゴール)で確実に加点するなど、敵陣に入って高確率でスコアする好ペース。

前半11分にはHO堀江のノールックパスなどを交え、素早いパスを組み合わせ、右大外でWTB松島がラインブレイク。この日絶好調だったWTB福岡がパスを受け、インゴールまで独走した。0-17

この日はトンガ戦に続いてラインアウト・ディフェンスも冴え、スピード感のあるリフトでスティールを連発。しかしアメリカも強力なフィジカルで反撃してきた。

ジャパンのダブルタックルの精度が低くなると、元アメリカンフットボール選手(NFLシカゴベアーズ)のCTBラシケを筆頭に、ニュージーランドでプレーするHOフィアガイ、英プレミアシップのLOピーターソンなど、強いランナーが存在感を発揮。

波状攻撃から前半16分、SOマギンティが突破すると、内側をフォローしていたWTBヒューズがスコアラーに。スコアは7-17となった。

日本は接点付近でのハンドリングエラーが続き、スクラムでも反則を吹かれて劣勢模様。アメリカはさらに2PGを追加。

序盤の優勢ムードは立ち消えたが、しかし7点リード(20-13)で前半を折り返した。

後半の日本を勢いづけたのは、大会初先発の山中だった。

後半4分、敵陣でフォワードが近場で身体を当てると、相手ゴール前の展開からSO田村が2人を引きつけ、内返しのパス。走り込んだFB山中が飛び込み歓喜した。13-27

後半15分にもWTB福岡のカウンターを起点として、FB山中、途中出場の流、HO堀江とつなぎ、最後はFLリーチが左中間へ。フォロワーが次々と湧き出て、トライを奪った。13-34

しかし今大会で安定していたスクラムがこの日は課題に。

後半31分、自陣深くのマイボールスクラムでプレッシャーを受け、イーブンボールを確保されて失トライ。フォワードは悔しい失点を浴びてしまった。20-34

ただ激しいディフェンスで、これ以上の失点は許さなかった。

残り1分、アメリカボールのゴール前スクラム。リザーブからPR木津がNO8ツイと交替して3番に。バックロー経験者のPRヴァルは、NO8に下がってスクラムを組んだ。

このスクラムでしっかり対抗した日本は、インゴールを背負って最後のディフェンス。最後は80分出場のLOムーアが好タックルで落球を誘い、ボールを蹴り出して、ノーサイド。

最終スコアは20-34。日本は大会全勝(3勝)で、8年ぶりのPNC優勝を決めた。

好成績を残した日本は今後、8月18日(日)から28日(水)まで北海道・網走で合宿を行い、9月2日までにW杯最終登録メンバー31人が決定される。

【ハイライト】日本 vs. アメリカ ラグビー パシフィック・ネーションズカップ2019

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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