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マルコム・マークス:世界最高峰のHOと評価される25歳
生年月日:1994年7月13日
身長/体重:189cm/112kg
ポジション:HO(フッカー)
代表キャップ数:23
25歳にして、すでに世界最高峰のHOの呼び声が高く、南アフリカ代表をするFW(フォワード)のひとりだ。
スクラムでの強さはもちろんのこと、ボールキャリアは激しく、ジャッカルも上手い。ラインアウトから自らモールでトライを取る決定力も高い。
南アフリカのFW第1列の選手としては小柄ということで、高校までは主にFLなどでプレーしていたが、テンポの速い現代のラグビースタイルに合うということで、2015年ワールドカップを指揮した、
南アフリカ代表ハイネケ・メイヤー ヘッドコーチの勧めでHOに転向。それがライオンズの攻撃的なスタイルにうまくフィットして才能を開花した。
10代前半から注目されていたが、2016年に南アフリカ代表の中軸だったアドリアーン・ストラウスの後継HOとしてスプリングボクスに招集されて、すぐにスターダムにのし上がった。
2017年は南アフリカ最優秀選手、最優秀若手選手、南アフリカのスーパーラグビー最優秀選手の3冠を獲得。昨年もスーパーラグビー全体のベスト15だけでなく、南アフリカのMVPに選出。
2018年もスーパーラグビーではFW最多の12トライを挙げて、2018年のスーパーラグビー全体の「ベスト15」、さらに南アフリカのMVPにも輝いた。
今年、所属するライオンズは残念ながらプレーオフに進出できなかったが、2019年ワールドカップで活躍間違いなしの選手のひとりだ。
南アフリカが上位に進出することになれば、きっとマークスの名前はさらに評価を上げることになろう。
◆女手一つで育てられたこともあり、母親をとても大切にしているという。少年時代は水球をしていたそうで、その時についたヘラジカを意味する「ムース」(moose)がニックネームだ。
ワールドカップ後の2020年、トップリーグのNTTコミュニケーションズでプレーする。
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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