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ラグビー コラム 2019年7月9日

クルセイダーズが3連覇。参戦4年目にして決勝進出を果たしたジャガーズ(アルゼンチン)に今後も注目。スーパーラグビー2019 総括

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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スーパーラグビー2019は、ニュージーランド(NZ)のクルセイダーズの3年連続10回目の優勝で幕を閉じた。レギュラーシーズンを独走で駆け抜け、精度の高いプレーで接戦をものにする安定感は抜群だった。プレーオフでも順当に決勝戦に進出したが、7月6日、本拠地のクライストチャーチで行われた決勝戦では、初めて決勝に進出してきたジャガーズ(アルゼンチン)相手に序盤にミスを連発。準決勝まで81トライをあげてきた決定力をもってしても、ジャガーズの好ディフェンスを崩せず、55%のボール支配を相手に許す我慢の戦いだった。

コーディー・テイラー

ジョージ・ブリッジと、トライを決めるコーディー・テイラー

クルセイダーズの真骨頂は前半25分のHOコーディー・テイラーのトライに集約されていた。相手陣10mライン付近にハイパントを蹴り上げ、キャッチしたジャガーズの選手からFLマット・トッドがボールをもぎとり、すかさず左ショートサイドを攻める。走り込んできたのは、203cmのLOサム・ホワイトロックだ。オールブラックスで108キャップを誇るベテランLOが大きなストライドで前進し、タックルされる直前に右側に走り込んできたテイラーに正確なパスを放つ。テイラーは前傾姿勢のまま一気にインゴール左中間に躍りこんだ。全員がチャンスに機敏に反応するクルセイダーズらしいトライである。しかし、トライはこの一本のみ。再三、トライチャンスを作るジャガーズの攻撃を分厚いカバーディフェンスで防ぎきっての勝利だった。試合後は、スコット・ロバートソンヘッドコーチが、恒例のブレイクダンスのパフォーマンスで笑顔を見せたが、ジャガーズの成長に危機感あるV3だった。

2月15日に開幕した今季のスーパーラグビーは、クルセイダーズとライオンズ(南アフリカ)という2年連続のファイナリストが白星スタートを切って幕を開けた。チーフス(NZ)では、2018年度の東海大学キャプテン、WTBアタアタ・モエラキオラが後半出場し、スーパーラグビーデビューを飾った。

クルセイダーズ、ブルズ(南アフリカ)ら実力者が白星を重ね、オーストラリアでは悲願のプレーオフ進出を目指すレベルズが開幕3連勝で気を吐いた。また、ブランビーズのHOフォラウ・ファインガは、スーパーラグビー2年目で才能がさらに開花。5試合連続でトライをあげるなど際立つ活躍でチームを勢いづけた。

クルセイダーズは前年から連勝を続けていたが、第5節、クライストチャーチで起きたテロ事件のためにハイランダーズ戦が中止になるアクシデント。これが、0-0の引き分け扱いになったことで連勝が19で途切れた。翌週の第6節、ワラターズ(オーストラリア)に初黒星を喫する。そのワラターズは、4月11日、スター選手のFBイズラエル・フォラウが同性愛者などへの暴言でチームから契約解除を言い渡されるというショッキングな出来事が起きた。サンウルブズも2020年を限りでスーパーラグビーから除外されることになるなど、何かと話題の多い中盤戦だった。一方で、サンウルブズでは、WTBセミシ・マシレワがお笑い芸人・江頭2:50のパフォーマンスを真似たトライ後の「エガちゃんポーズ」で客席を盛り上げ、さらなる人気者になっていく。

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