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ラグビー コラム 2019年6月24日

ジャガーズ快挙達成!チーフス撃破で初のプレーオフ準決勝進出。スーパーラグビー2019

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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準々決勝 ジャガーズ vs. チーフス ハイライト

ジャガーズは大声援の充満するエスタディオ・ホセ・アマルフィターニで、開始1分にFLパブロ・マテーラがいきなり先制トライ。敵陣で乱れた相手パスを確保し、怒濤の攻めでなだれ込んだ。

前半22分にもPG(ペナルティゴール)を追加し、8点を先制する展開となった。

一方のチーフスはハンドリングエラーが多発。防戦一方だったが、前半27分。SHブラッド・ウェバーの突破を足場にトライを奪うと、スクラム戦でのPK(ペナルティキック)奪取から、ショット成功で逆転。2点リード(8-10)として、後半へ向かった。

ジャガーズは後半1分にハンドの反則。現役時代はチーフスでプレーしたグレン・ジャクソン レフェリーの笛に、大イーイングが起きるという立ち上がり。

すると次第にジャガーズの反則が増え、チーフスは後半4、8分に連続PG成功。リードを8点(8-16)に広げた。

負けられないジャガーズはこの日ゲインを重ねたエリア大外で、後半12分にWTBマティアス・モローニがトライ。

すると今度は一転、チーフスに反則が多発。ジャガーズはさらに2PG(後半25、30分)を加えて逆転に成功した。21-16

残り10分、逆転に懸けるチーフス。会場はジャガーズの好タックルのたびに大歓声が起きた。

異様な熱気のなか、残り時間わずか。

ジャガーズは敵陣ゴール前で時間を稼ぎながらフォワード勝負。しかしここで痛恨の反則(ハンド)を犯し、一転チーフスが逆襲。

ところが疲労の明らかなチーフスは、ランナーたちのキャリーが脅威にならない。

最後はWTBオランドがボールハントを試み、FLマテーラがサポートして、チーフスに反則(ノット・リリース・ザ・ボール)の笛。勝敗は21-16のまま決し、ジャガーズベンチで選手・スタッフが歓喜した。

チーム史上初の準決勝進出を成し遂げたジャガーズ。

果たして快進撃は続くのか。6月29日(土)の準決勝は、シャークス(南アフリカ)を38-18で撃破したブランビーズ(オーストラリア)と対戦。舞台はふたたび地元ブエノスアイレスだ。

準決勝もう1試合は、3連覇を狙う王者クルセイダーズ×ハリケーンズ。NZ勢同士の超ハイレベルな戦いが、NZクライストチャーチで繰り広げられる。

スーパーラグビー2019プレーオフ準々決勝(結果)

・クルセイダーズ○38-14●ハイランダーズ
・ジャガーズ○21-16チーフス
・ハリケーンズ○35-28●ブルズ
・ブランビーズ○38-13●シャーク

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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