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この試合でのキーポイントはスクラムだ。帝京大があげた得点のうち、ほとんどがスクラム後のプレーだった。また、11本組んだスクラムのうち、4本が早稲田大のペナルティ(うち3本はコラプシング)だった。
PR細木康太郎(2年=桐蔭学園)は「3番として、自分が一番強いと印象付けられたと思う」とニヤリ。スクラムについては「自分がスクラムを安定させよう、自分から押していこうと思っていた」。
「相手がどう組んでこようと、レフリーの声を聞いて強いポジションを取ること、自分たちのスクラムを真っ直ぐ押すことを意識した。その結果が良いスクラムに繋がったと思う」と振り返った。
この試合、初スタメン出場の小村は「フィジカル面をもっと鍛えたい」と目標を見つけた。「これまでFBでプレーをしていた時はボールを受け取ることがメインだったがボールを渡す役目もある。いろんなポジションを経験する事でわかることも増えた」。
この試合で優勝が決まったわけだが、多くの選手は「あまり実感がない」と語っていた。春シーズンでは東海大学、明治大学に敗れたこと。そして何より選手たちは「大学選手権優勝」しか見えていないからだ。
この目標を達成するために一番大事なことは、なるべく「ケガを減らすこと」だ。春シーズンではケガ人が多かったこともあり、試したい選手を試せなかったこともあった。
今年はラグビーワールドカップの影響で、対抗戦は前期、後期と別れることがすでに発表されている。空いた期間には練習試合なども組まれるが、この期間にケガ人が増えると、春に悔しい思いをした明治大戦に間に合わなくなる恐れもある。この点は要注意である。
春は1年で王座に返り咲くことができた。対抗戦は連覇を継続中。となると残っているのは何か。「大学選手権優勝」だ。今年のチームのスローガン「挑越」を体現する場面は近い。
文:太田和樹/写真:牟田春風、亀ヶ谷沙希(帝京スポーツ新聞部)
帝京スポーツ新聞部
1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports
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