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ただ開始早々に輝いたのはサンウルブズ。
前半2分、ラインアウトからSO田村がショートパント。CTBジョシュ・ティムが確保すると、鮮やかにWTBファンデンヒーファーまで右展開してグラウンディング――
しかしここはビデオ判定の結果、足が出ていたとしてオーストラリアのデーモン・マーフィー主審はノートライの判定。
すると前半6分、2018年度の神戸製鋼優勝にも貢献したLOハッティングが負傷し、支えられながら徒歩でピッチ外へ。
この日のサンウルブズは、味方のキックに対する反応、ターンオーバー後の反応で遅れをとる場面が見られ、前半13分にはキックカウンターからWTBヘンリー・スパイトがフィニッシュ。
前半16分にはターンオーバーから一気に走られ、SHジョー・パウエルが仕留めた。
ここで中心選手の一人であるFB山中が、首を固定したままピッチ外へ。
急きょリザーブからヘイデン・パーカーがスタンドオフの位置に入り、田村はセンターへ。田村はセンター経験も豊富とはいえ、応急的な布陣で、残り60分以上を戦うことになった。
14点のビハインドとなった狼軍団だが、武器にしたいスクラムでも反則が続発。体重は889kg(サンウルブズ)と879kg(ブランビーズ)でほぼ互角だが、スクラムを崩すコラプシングを再三とられ、反撃のきっかけを掴むことができない。
ただブランビーズが得意とするラインアウトモールについては、「モールのディフェンスはよかった」(ゲーム主将のFLプライアー)。しかし前半27分にエリア隅で取りきられ、サンウルブズは前半を0-19で折り返す。
スクラムでのコラプシング、ノックオンなどのミスにより、後半も序盤から得点機を活かせないサンウルブズ。
FLプライアー、後半開始から途中出場の浅原拓真による懸命のタックルで、トライを防ぐ場面も見られたが、後半12分。
ブランビーズはスクラムからのサインプレーでWTBスペイトが鮮やかに突破。FBトム・バンクスがフィニッシュし、リードを26点に。
意地を見せたいサンウルブズも後半15分頃、細かいパスをつなげながら15次攻撃を繰り出すが、ブランビーズの堅守は崩れない。
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