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ラグビー コラム 2019年5月29日

ラグビーを愛するトップビジネスマンに聞く~吉野家 田中 安人CMO~

ラグビーのすゝめ by 村上 晃一
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田中 安人

「ひと・健康・テクノロジー」で外食産業の再定義

──ご自身はビジネスでどんなことをしていきたいですか。

「僕はマーケティングで様々なことを実践しています。去年は、SNSの世界で、吉野家、松屋、ガスト、ケンタッキーフライドチキン、モスバーガーと『外食戦隊 ニクレンジャー』を結成して広告換算で7億円くらいの効果があり、昨年のWOMJアワード・グランプリを受賞しました。そして昨年11月29日、肉の日でみんな集まれ、と言ったら40社集まりました。このあいだまで競争していた企業同士が、ともに作る共創になった。そういう時代なのです。近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間よし」という普遍的な哲学が好きで、自分だけ儲けるのはおかしいと思っています。三方よしの仕組みを考えれば、誰もノーと言わない、そういう社会課題の解決を考えるのが大好きです。吉野家は低単価、低利益率で大丈夫か?と言われていますが、僕たちは「ひと・健康・テクノロジー」で外食産業の再定義を実現できる会社になっていきたいと思っています。マーケティングの技術と組織の力、テクノロジーを使って結果を出していきたいです。」

──今年の9月20日には、日本で第9回のラグビーワールドカップ(RWC)が開幕します。どんなふうに楽しもうと思われていますか。

「一生に一度のことですから、東京、横浜の軸にチケットは買いました。なかなかチケットを取るのが難しかったですけどね。」

──過去のRWCで印象に残っている大会はありますか。

「1995年の南アフリカ大会ですね。ネルソン・マンデラ大統領が国家の高揚のためにラグビーを使った。これは文章で読んだだけですが、決勝戦で南アフリカに負けたニュージーランド側の記事で、『彼(マンデラ大統領)は16人目のプレーヤーだった。彼の人生からくる迫力の目を見たとき、もしかしたら我々は負けていたのかもしれない』とあった。インビクタスという映画にも描かれましたが、深い意味のある大会でしたね」

──今年の大会で、注目しているチームはありますか。

「チームとしては、イングランド代表に興味があります。チームの歴史とか背景も含めてですね。日本の皆さんには、それぞれのチームの背景も知ってみてもらえたらと思います。そして、やはり帝京大学の後輩に頑張ってほしいです」

田中 安人

株式会社吉野家 CMO
株式会社グリッド CEO 田中 安人

営業、人事、経営企画、海外、広告制作、スポーツマーケティング、エージェンシー・パートナー等の幅広い経験からマーケティング・コンサルタントとして多数の企業のCMO歴任。公益財団法人日本スポーツ協会広報・スポーツ情報専門委員会委員、フェアプレイ委員会選考委員長
・主な受賞歴/エグゼクティブプロデューサーとして2017ACC silver. 2018ACC silver

株式会社吉野家

牛丼を“うまい、やすい、はやい”で探求し、1899年日本橋にて創業、牛丼を発明した会社で明治、大正、昭和、平成、令和の五年号続く会社である。現在国内1,200店舗、世界合計2,000店舗を展開している。グループ会社には、株式会社はなまる、株式会社京樽、株式会社アークミールがある。
https://www.yoshinoya.com/

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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