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昨季は強力なFW(フォワード)陣を軸としたプレースタイルで関東大学リーグ戦2位、大学選手権では準々決勝まで進んだ大東文化大学だが、惜しくも天理大学に敗れ、ベスト8という不本意な形でシーズンを終えた。
「今年度こそは」と期待のかかる大東文化をけん引する、NO8(ナンバーエイト)佐々木剛主将(社経4=八戸西)のもとリーグ戦王者奪還、そして1994年度以来の大学日本一を目指す。
新主将の佐々木
新体制になって特に入れ替わりが大きいのがFW(フォワード)陣。前主将の平田快笙(環境2018年度卒=現東芝ブレイブルーパス)らが抜け、残ったのは佐々木とPR(プロップ)藤井大喜(社経4=黒沢尻工業)、LO(ロック)服部鋼亮(環境4=春日丘)の3人。
選手権を経験したメンバーの多くが残った昨季と比べると、戦力の低下は否めない。「本当に手探りの状態。経験をしてきた自分たちがリードし、引っ張っていかなければいけない」(佐々木)と言うように、一からのスタートとなる。
FWの陣容が大きく変わったことは、大東文化のプレースタイルの変化にも影響した。今季は『走り勝つ』ことに重点を置き、FWでどんどん前に出てBK(バックス)で取りきる、という形であった昨季とは一味違ったものとなる。
「例年の倍以上に走りこみをしている」(佐々木)。後半や終盤にかけて失速していくプレーが目立った昨季の反省も含め、今季は機動力を生かしたプレーで全体的なサイズ不足を補いつつ、相手に最後まで走り勝つことで得点を挙げる、という新たなスタイルで戦う。
一方でBK陣は、SH(スクラムハーフ)南昂伸(社経3=御所実業)やCTB(センター)シオペ・ロロ・タヴォ(外英3=ウェズリーカレッジ)をはじめとする、昨季も活躍を見せたメンバーが多く残る。
天理大戦で2トライ、東日本大学セブンズの中央大学戦ではハットトリックの、FB(フルバック)鈴木匠(スポ科3=札幌山の手)にも注目だ。『ボールをつなぐラグビー』もそのまま継承し、さらに取りきることのできるBKとなっている。
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