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ラグビー コラム 2019年4月3日

8強決定!熱戦が続く全国高校選抜ラグビー大会。大会4日目の試合レポート

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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天理vs.流経大柏

Cグラウンドの注目カードは、こちらも全勝対決の第1試合「天理×流経大柏」だった。

勝者が8強入りを決める一戦は、流経大柏が先制した。

風上の天理は自陣奪取のキックを試みるが、これをFL飯岡開成(3年)がチャージ。そのまま捕球してスコアした。0-7

天理vs.流経大柏

ここから天理はCTB前川風雅(3年)が鋭いランコースから再三突破。

HO森山優大(3年)らFWも運動量豊富に走り回り、磨き抜いたムーブをハイテンポで連発。ゴール前のFW勝負でも強かった。

天理はフォワードがPR中山律希(3年)の2トライを踏む5トライ、バックスで3トライを挙げて52-7で快勝した。

8強入りを決めた天理の松隈孝照監督は「去年のメンバーがたくさん残ったので、去年一生懸命に取り組んだ分がすこしプラスアルファで残っています」と振り返った。

一方、流経大柏の相亮太監督は、敗戦を受けて「天理さんとはいつ戦っても勉強になります。我慢する力が格段に上です。前半20分のところまでは良かったです」と語っていた。

天理vs.流経大柏

【補助陸上競技場】
第1試合(Cグループ)
(2T)石見智翠館●10-26○國學院栃木(4T3G)
第2試合(Aグループ)
(10T6G)関西学院○62-14●浦和(2T2G)
第3試合(Aグループ)
(12T9G)佐賀工業○78-0●秋田中央
第4試合(Bグループ)
(12T9G)東福岡○78-7●札幌山の手(1T1G)
第5試合(Bグループ)
(3T3G)城東○21-15●慶應義塾(3T)

実力校同士の対戦となった第1試合は、國學院栃木が後半突き放して2勝目。Cグループ2位となった。8強を決めている関西学院は開催県枠の浦和に快勝。浦和は3敗となった。

第3試合は佐賀工業が78得点快勝。大会2勝目でAグループ2位に。秋田中央は1勝2敗で3位となった。8強を決めている東福岡は、札幌山の手から78得点を奪って3勝目。札幌山の手は悔しい3敗となった。

城東vs.慶應義塾

そして第5試合「城東×慶應義塾」が、大熱戦だった。

四国2位の徳島・城東は前半、強烈な風下に立って防戦一方。

しかし「四国大会が終わってからディフェンスの練習をしてきました」(城東SO三木海芽主将)というチームは、助っ人のテニス部員1人を含めた先発15人が身体を張り、0-0で前半を折り返す。

城東vs.慶應義塾

この日最初のスコアは慶應義塾。

後半3分、慶應義塾のFB大野嵩明(3年)がワンステップで相手を抜き去りスコアした。5-0

ところが城東は堅守から敵陣でボールを奪うと、NO8橋本青空(2年)のビッグゲインなどでゴール前に侵入。

最後は後半11分にLO安部伊吹(3年)がトライ、ボックスキックが得意なSH遠藤岳歩(3年)のゴール成功で逆転した。5-7

城東vs.慶應義塾

攻勢を強めたい城東だったが、ここでNO8橋本が右肩を痛めた。

チームOBで、約20年城東のS&Cなどを担当してきた稲垣宗員トレーナーが駆け寄ると、NO8橋本はプレー続行を申し出た。

「控えの2人はサッカー部員でした。代わるわけにはいかなかったです」(NO8橋本)

しかし4分後、慶應義塾が反撃。PR末永拓三(3年)のトライで逆転を披露した。10-7

しかし諦めない城東は後半19分、ふたたび得意のDFターンオーバーから敵陣で攻勢。FL伊藤優汰(3年)がゲインしてインゴールを割って、再逆転に成功する。

さらに4分後には、小学校低学年から共にプレーしているSO三木主将、FL伊藤によるサインプレーで、FL伊藤がインゴールへ。フォローしていたLO安部にパスがつながり自身2トライ目を挙げた。

慶應義塾も後半27分にLO杉山諄(3年)がスコアラーとなったが、21-15で逃げ切り、歓喜の瞬間を迎えた。

関東の強豪を破ったSO三木主将は、「人数が少ない分、チームの仲が良いです。一人ひとりに責任感があり、チームワークはあると思います」とチームを誇っていた。

センバツ初戦では、チーム史上初のセンバツ初勝利を挙げた城東。この勝利により、徳島県勢初のセンバツ2勝を挙げたチームとなった。

城東vs.慶應義塾

全試合終了後、5時15分頃から準々決勝の組み合わせ抽選会が行われた。

4月4日(木)、埼玉・熊谷スポーツ文化公園(熊谷ラグビー場)Bグラウンドで行われる決勝トーナメント4試合の組み合わせは、以下のようになった。

第1試合「桐蔭学園×東福岡」(10:30)
第2試合「京都成章×関西学院」(11:45)
第3試合「御所実業×東海大大阪仰星」(13:00)
第4試合「中部大春日丘×天理」(14:15)

センバツ王者に上りつめるのはどのチームか。熱戦が続いた予選リーグをへて、高校ラグビー最高峰の戦いは佳境を迎える。

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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