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後半のスタートも前半と同じようにワラターズペースで進み、クルセイダーズも攻撃を仕掛けるが、ワラターズのディフェンスの前に得点を奪うことができない。
両者とも後半無得点のまま試合終盤に差し掛かった34分、沈黙を破ったのはホームのワラターズだった。
敵陣左サイドでモールを押し込んでアドバンテージを得ていたワラターズはSOフォーリーが右端に大きくハイボールを挙げて、WTBアレックス・ニューサムが相手と競ったボールを最後はFBフォラウがインゴールで押さえてトライ、20-7とする。
クルセイダーズも試合終了間際にWTBブリッジの突破から、CTBライアン・クロッティ、最後は途中出場のWTBウィル・ジョーダンとつないで1本を返したが、試合はワラターが20-12でノーサイドを迎えた。
昨年はクルセイダーズのホームで0-29と完封負けを喫したワラターズが見事リベンジを達成した。クルセイダーズが今シーズン初の黒星となり、昨シーズンから続いていた連勝記録は19でストップした。
勝利したワラターズのダリル・ギブソンHC(ヘッドコーチ)は、「クルセイダーズのようなチームと戦えると自信になる。今までなかなかフォラウのキックをうまく使う戦術ができなかったが、今夜はそれがうまくいった」と満足げに語った。
敗れたクルセイダーズのスコット・ロバートソンHCは「(銃乱射事件があり)本当にタフな1週間だったが、我々はクルセイダーズだ。言い訳はしない」。
「我々は地元の人々を代表して気持ちを示したかった。努力をしてきたつもりだったが、今シーズンの全試合分くらいボールを落としてしまった」と肩を落とした。
ワラターズは3勝2敗で勝ち点を14に伸ばし、オーストラリアカンファレンスで首位に立ち、全体でも3位に浮上。3月29日の次節はホームにサンウルブズを迎える。
敗れたもののクルセイダーズは、4勝1敗1分で勝ち点は19のままだがニュージーランドカンファレンスでも全体でも首位をキープした。次節は来週3月29日にアウェイでハリケーンズと戦う。
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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