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ラグビー コラム 2019年3月18日

サンウルブズ、成長を感じさせるも悔しい敗戦。スーパーラグビー

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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レッズのソーンHC(左)とケレヴィ主将

4戦目にして今シーズン初勝利を挙げたレッズのブラッド・ソーンHCはまず「前半はハードで、我々はリズムがまったくなかった。その点についてはサンウルブズが素晴らしく最初から全力でプレッシャーをかけてきました」とサンウルブズを称えた。

そして「私たちはハーフタイムを使い、改善を試しました。自分たちの強みでもあるセットプレーでいけるという気持ちになれば、心配はないと言いました。小さなことの積み重ねが試合を変えたと思います」と試合を振り返った。

効果的な突破を繰り返していたキャプテンCTBサム・ケレヴィは「前半はサンウルブズにエナジーを与えてしまい、プレッシャーを受けて受け身にまわってしまった」。

「後半、アタックもディフェンスも我々がどうプレーをすればいいのかということをハーフタイムで話をすることができ、我々のエナジーと本来持っているフィジカルを出すことができた。ハーフタイムで16点差だったと思いますが、勝利を勝ち取ることができたのはより嬉しく思う」と胸を張った。

ハンセンHC代行(左)とFBエメリー

サンウルブズのスコット・ハンセンHC代行は「レッズが後半勢いに乗ったプレーをして、プレッシャーをかけてきたことが大きかった。プレッシャーをうけてタックルでのミスや良い状況判断ができていなかった」。

「後半は苦しい展開となってしまいましたが、レッズが勢いに乗れたのはレッズがいいチームだからだと思います。彼らはいいプレーをしていました」と相手を称えた。

また、クライストチャーチ出身であるハンセンHC代行は前日の事件に関して問われて、目を赤くしながら「チームにもクライストチャーチ出身の選手が多くいますし、お子さんがいる関係者もいる。サンウルブズ代表として応援のメッセージを送りたい」。

「(2011年に)地震もありましたし、本当に今回の事件は辛かったと思います。こういう状況のなかでゲームができたということはとても幸せなことで、自分たちにとって何が大切なのかを強く感じました。いいラグビーをすることで皆さんに元気を送りたい」と気丈に話した。

キャプテンのCTBリトルに替わり、会見に出席したFBエメリーは「前半と後半でやろうとしていたディフェンスは一緒でした。タックルのところで何回かミスをしてしまい、そこから勢いをつけさせてしまった」。

「自分たちのやりたいラグビーができなかったし、レッズは自信を取り戻してしまいました。何回か判断のミスもしましたし、相手の強みであるセットピースでやられてしまった」と肩を落とした。

1勝4敗となってしまったサンウルブズだが、今後に向けてハンセンHC代行は「一貫性が重要ということです。(今日の試合では)頑張りすぎるところがありました。入らなくてもよい部分でラックに入って疲れてしまうなど、ブレイクダウンでも悪い判断だったところもあった」。

「試合に対する姿勢はよかったですが、もっとスマートに試合をすることが大切です。ディテールにもフォーカスし、他の選手を信じてプレーをすることでいい結果が出ます」と前を向いた。

レッズはこの後はホームに戻り、ブリスベンでブランビーズ、レベルズ(ともにオーストラリア)、ストーマーズ(南アフリカ)と3連戦。サンウルブズは、3月23日の第6節はホームのひとつであるシンガポールでライオンズと対戦する。

そして、オーストラリアに移動し、アウェイでワラターズ、レベルズと戦い、「BYEウィーク」(休みの週)を迎える。まずはBYEウィークまで勝利を積み重ねたいところだ。

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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