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PR作田駿介(2年)は昨冬花園先発メンバー。身長190センチ超えのLOディアンズワーナー(1年)は、ラインアウトで大きな存在感がある。
ハーフ団のSH佐々木闘希(2年)、SO山下真之介(1年)の安定感あるパスさばきから、迫力あるアタックを仕掛ける。CTB横山伊織(1年)はゲインを獲れるパワフルランナーだ。
花園では苦杯を喫した早稲田実業だが、2回戦では慶應義塾に20-17で勝利。後半に好守を連発し、決勝PGで勝ち越す粘り強さを見せた。大会を通して自信をつけているだろう。
ディフェンスは堅実で、アタックは多彩だ。慶應義塾戦で2トライのHO立木優成(1年)は好守に機能し、FL小池航太郎(2年)はキャリアーとしても魅力的だ。
昨冬スタメンのSO鳥海雄図(2年)はキックスキルに長ける。万能なCTB守屋大誠(1年)も主力として活躍しそうだ。昨冬の流経大柏戦を経験したメンバーは10人以上おり、経験は蓄えている。
新チームとして相まみえる両軍は、果たしてどんな戦いを見せてくれるのだろう。
準決勝 第2試合「桐蔭学園×本郷」
昨冬は花園準優勝だった桐蔭学園と、花園は8年ぶりだった本郷が激突する。花園では勝ち上がれば3回戦で相まみえていたが、本郷の1回戦敗退により対戦はなかった。
桐蔭学園は2回戦で、日川に94-5で大勝した。
約1か月前には花園決勝を戦っている“東の横綱”。新体制でのスタートは比較的遅いはずだが、やはり実力は関東随一。ターンオーバーを連発したスクラム、ブレイクダウン、個の強さが光った。
昨季花園では先発15人中10人程度が3年生。ハーフ団などが入れ替わったが、日川戦では風もあるなか、SO桑田敬士郎(2年)が14本中12本のゴールキックを成功。
また花園でも1年生ながら活躍したNO8佐藤健次(1年)も4トライをスコア。
バックスでは図抜けた突破力を誇るFB伊藤大祐(2年)を筆頭に、1年からレギュラーの西川賢哉(2年)、ルーキーでは秋濱悠太(1年)など楽しみな快足ランナーが揃う。
対する本郷は、2回戦で國學院栃木を19-7で退けて4強進出。
昨冬は1回戦で尾道(広島)に破れたが、バックスを中心に先発主力は比較的残っている。
サイズに恵まれたPR吉村隆志(1年)は楽しみな存在。FL仙波葵(2年)はフッカー経験もあるハードワーカー。WTB清水鳴哲(2年)は決定力がある。
注目は昨冬花園でも観客を沸かせたNO8福澤慎太郎(2年)だろう。
花園ではフッカーだったが、バネのある豪快なボールキャリー、ハンドリングなどの小技で見せ場を作っていた。
楽しみなカードが4試合(順位戦A B、準決勝2試合)揃った関東新人大会は、J SPORTSオンデマンド限定でLIVE配信される。配信開始は2月16日の10:25からだ。
新チームは発足したばかり。これからの成長も見据えながら、若武者たちの熱戦を楽しみたい。
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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