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「前半最初からフィジカルにいこう」(島根主将)と積極的にアタックを仕掛ける天理は、SH藤原、SO松永がボールを広く動かし、11分にはエースWTB久保直人(4年、天理)が右端にトライ。
「相手の竹山選手が見えて、ボールを持った時から勝負しようと思っていたのでそのまま行った」(久保)。
さらに19分、天理FW陣が自慢のスクラムを押し込み、帝京が故意に崩したということで、ペナルティトライの判定で12-0とリードした。
22分、CTBフィフィタが帝京ボールをインターセプトして、ゴール前に迫るものの、WTB木村が戻ってノックオンを誘い、失点を許さなかった。
ただ、帝京はアタックでは相手ゴール前でモールを組んだが、天理の粘り強いディフェンスを前に得点を挙げることができなかった。前半はそのまま天理が、12-0とリードして折り返した。
後半、帝京は控えSH末拓実(3年)を投入し、SOをSH小畑健太郎に任せるなど動いてきた。
その効果もあり、4分、FB竹山のグラバーキックをWTB木村が押さえてトライ。FB竹山が難しい角度のゴールを決めて、12-7と5点差に迫る。
ただ、天理の運動量は落ちることなく、スクラムでは相手を圧倒して、後半だけで4度のペナルティを誘うなどし、後半も自分たちのペースでゲームを運ぶことに成功。
13分には、ゴール前で、プレー中からモールを組んで、最後はCTBフィフィタが豪快に中央に飛び込んで19-7。
19分にはスクラムを起点にWTB久保が抜け出して、最後は日本代表2キャップも持つ、NO8マキシが中央にトライを挙げて26-7。
29分にはSO松永がPG(ペナルティゴール)を決めて、29-7とさらにリードを広げてほぼ勝負を決めた。
帝京も残り時間が少ない中で、トライを取ろうと攻める姿勢を貫いたが、最後も天理が守り切って29-7でノーサイドを迎えた。
天理が3度目の挑戦で帝京を破り、7年ぶり2度目の決勝進出を決めた。帝京は2009年度から続いていた連覇が途絶え、10連覇を達成することはできなかった。
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