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明治の田中澄憲監督は、「ディフェンスが一番大事と話していた。今週やってきたことが、それが今日の我慢強いディフェンスに出た。(大学選手権を経て)タフになった、選手がたくましくなったと思います」。
「ノーシードから勝ち上がったチームなので、厳しいトーナメントを勝ち抜いたことは成長につながったと思います。目標の決勝戦があるので、ベストの準備をしていきたい」と胸を張った。
キャプテンのSH福田は、「対抗戦の早明戦に負けているので、明治としてはリベンジしようと強い気持ちを持って準備してきました」。
「その結果、勝つことができて目標の大学選手権での優勝への挑戦権を得られることができてホッとしています」。
「ただ、まだ目標達成できたわけではない。明治のスタンダードを落とさず、いい準備をして決勝戦に臨みたい」と安堵しつつも、気を引き締めた。
早稲田は創部100周年のメモリアルイヤーで、対抗戦こそ同時優勝を果たしたが、10シーズンぶりの優勝には届かなかった。
相良南海夫監督は、「この大学選手権で正月超えて、準決勝という舞台に明治と対戦できて、かつこれだけ超満員の中で早明戦らしい、最高の両校の意地と意地のぶつかり合いというような、最後まで勝敗わからない試合をした両校の選手に感謝したい。
「いいゲームになって良かったと思います。お互いに意地をぶつけあったところに、去年のファイナリストである明治にわれわれが気圧されたという印象です」と悔しさをにじませながらも、相手を讃えた。
キャプテンFL佐藤真吾(4年)は「このような環境で最後、記憶に残るような、死闘を繰り広げられることができて感謝しています」。
「結果がついてくればベストだったけど、相良監督、コーチ陣とワンチーム、非常にいいチーム作ってきたが、負けてしまって悔しい気持ちでいっぱいです」と唇を噛んだ。
接戦を制した明治は2年連続決勝進出を果たし、22年ぶりの優勝を目指し、1月12日、東京・秩父宮ラグビー場で関西王者の天理大学と激突する。
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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