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関東大学対抗戦で8連覇を果たした帝京大学の次なる目標は「大学選手権10連覇」だ。
今季の対抗戦は例年に比べ、レベルが高い戦いの連続だった。特に、慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学との3連戦は接戦の連続。明治大相手には敗戦を喫した。
今季の対抗戦を振り返ると、まず順調な船出となった第1戦の成蹊大学戦は、113-7で圧勝。
続く、第2戦の青山学院大学戦(141-7)、第3戦の日本体育大戦(90-7)も本拠地である帝京大Gで行われ、両ゲームとも落ち着いた試合運びを見せて難なく快勝した。
そして迎えた対抗戦のヤマ場、「慶」「早」「明」との3連戦。まずは第4戦の慶應大との戦い。
先制こそ許したものの、CTB(センター)尾崎泰雅の独走や、完全に崩しきったSH(スクラムハーフ)小畑健太郎(4年=伏見工)のトライなど、前半こそ主導権を握る。しかし、後半は終始慶應大に攻められ、24-19でなんとか勝ち切った。
続く、第5戦の早稲田大戦。早稲田大は今年が創部100周年の節目の年だが、帝京大も8連覇、10連覇がかかる節目の年。両者共にプライドがかかった一戦は帝京大が先制した。
さらに、このゲームではFW(フォワード)陣が躍動。毎日30分ほどトレーニングしているスクラムで、20分と31分にスクラムトライを奪ってみせた結果、45-28で勝利となった。
そして、春・夏と敗れた明治大を相手にした第6戦。会場が明治大ファンばかりでアウェーの空気の中、行われたゲーム。前節では良かったFWが劣勢に立たされた。
WTB(ウィング)木村朋也(2年=伏見工)の2トライもあったが、悪い流れを断ち切ることができず、15-23で敗北。岩出雅之監督もこの一戦について「明治のFWの頑張りに尽きるゲーム」と唇を噛んだ。
敗戦から2週間後、今季対抗戦のラストゲームは筑波大学との一戦。敗戦で目覚めた選手たちの強い志が見て取れたゲームだった。
試合も熊谷の地に吹く風を活かし、エリアマネージメントを中心に終始優勢。66-10で圧勝し、対抗戦史上初の8連覇を達成した。
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