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17点差となり勝利に向け、暗雲が立ち込める状況となったが「コミュニケーションは乱れていなかった」(安)。27分にセンターライン付近での立命大ボールのラインアウトをターンオーバー。
すると、BK陣の素早いパス回しで、敵陣ゴール前へ。最後は、松岡賢太(商3=京都成章)がインゴールへ一直線にトライ。
ロスタイムにも敵陣ゴール前でのマイボールスクラムから石井洋介(情コミ3=桐蔭学園)が得点し、50-19でノーサイド。
「大学選手権の初戦ということで、難しい試合になると思っていた」(田中澄憲監督)と言うように、過去2年苦しんでいた初戦を難なく突破してみせた。
早稲田戦の敗戦から「最初の10分が大事」(福田健)と試合の入りを重視してきた。今回では前半3分に、敵陣22mライン付近での相手の反則から、PG(ペナルティーゴール)を選択し、3点を先制し明治優位に試合を進めた。
また、右CTBで先発出場を果たした森の巧みなパスとキックが冴え渡り、相手の守備陣形に付け込んだ。
「(前半14分に)シンビンも出ていたし、裏にスペースが空いていた」(森)とパス回しで相手を翻弄(ほんろう)。キックでは、スペースを見逃さず明治の両WTBを生かすチャンスつくりだした。
一方で今回の試合では、後半に修正してきた相手に対し、後手に回る場面も散見。次に向け「後半の入りを修正したい」(フルバック山崎洋之・法3=筑紫)ところだ。
準々決勝の相手は東海大学。強力な留学生の出場が予想されるが、「難しいことはしない」(田中監督)。負けたら終わりの状況の中でもう一度原点に立ち返る。悲願の優勝に向けまだまだ前へ前進する。
文:高橋昇吾/写真:鈴木貴裕(明大スポーツ)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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