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また、トライはなかったが、左サイドでゲインを繰り返して132m走ったWTB福岡は前半に関しては「いくつかいいプレーもありましたが、(スクラムで)SHに入ったオプションはあまりうまくいかなかったけれど、チーム全体としてはすごく良い形で終われた」と満足げに話した。
しかし、後半は「相手が落ち着いて、自分たちのラグビーをやるのを感じた。地力、修正能力の高さはティア1でやっているチームなのかなと思いました」と相手を称えた。
イングランド代表のジョーンズHCは試合後、「コンニチハ」など日本語を話しつつ、「非常に我々にとってファンタスティックだった。日本代表がこんなにすばらしいプレーをしてくれて私は本当にすばらしい。彼らは本当に強固だった」。
「後半の選手たちには非常に満足している。後半はまさしくイングランド代表の戦い方だった。確か日本は我々の22mに入ってきたのは一度しかなかったはずだ」と笑顔を見せた。
そして日本代表について聞かれたジョーンズHCは「素晴らしい。本当に良くなった。(福岡)ケンキはいい選手ね」と日本語で言った後で、「今や日本代表はオールブラックスと対戦し、81000人のトゥイッケナム・スタジアムでイングランド代表とも対戦しました」。
「日本は今、真のラグビー国になりました。今日の日本代表パフォーマンスにも満足していますし、ここに日本のメディアがたくさん来ています。ラグビーコミュニティが出来ています。
ジェイミー(・ジョセフ)とトニー(・ブラウン)は(日本代表で)すばらしい仕事をしていますし、リーチの卓越したキャプテンシーで次々と若くて才能のある選手がブレイクしています」とかつて率いていたチームの成長を実感していた。
成長、学び、反省、課題などトゥイッケナム・スタジアムさまざまな収穫を得ることができたラグビー日本代表だが、来年の2019年ラグビーワールドカップに向けて、ホスト国のチームとして世界に上昇曲線を描いていることは証明することができたと言えよう。
11月24日(土)に、日本代表はイングランド・グロスターでこの秋のシリーズを締めくくるロシア代表戦が控える。ワールドカップの開幕戦で戦う相手だけに、しっかりと勝利して今年を締めくくり、ワールドカップイヤーを迎えたいところだ。
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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