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ラグビー コラム 2018年11月16日

イングランド戦を控え、非公開練習で戦術確認。ラグビー日本代表練習レポート

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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オールブラックス戦で後手を踏んだブレイクダウンについては、PR(プロップ)稲垣は「順調に修正できていると感じています。イングランド代表戦はもっと精度のいいブレイクダウンをお見せできるのでは」とコメント。

2キャップ目となるFL西川も「今週はチームとして、そこにフォーカスした。FLとして先頭に立ったり、セカンドマン(接点の2人目の選手)だったりをしっかりやらないといけない」とイングランド代表戦ということで闘志を燃えている。

もう一つ、今週、ジョセフHCや選手から聞かれた言葉がスピードやテンポという言葉だった。

ジョセフHCは「(相手が)フィジカルをターゲットにしてくることは驚くことではない。どう対処するかだが、アプローチは変えない。タックルしもしなければいけない」。

「選手もメンタル、フィジカルで準備は出来ている。こちらは小さい選手もいるので、クイックな戦いをする」とボールを動かすラグビーに自信を見せた。

2015年のラグビーワールドカップでもトライを重ね、2016年のウェールズ代表戦でもトライを挙げるなど、イギリスで強い印象のWTB山田選手も「アタックでもディフェンスでもキックチェイスでも、日本の持ち味であるスピードをいろんな場面で使えるように、それを軸にしっかりしたラグビーやりたい」と意気込んだ。

8万人の大観衆の中、元日本代表指揮官だったエディー・ジョンズHCが指揮するイングランド代表との対戦である。

これだけのビッグゲームはなかなかないが、山田は「前回(のワールドカップ)は非常にお世話になったので、その感謝の気持ちと成長できた姿を見せたい。(私にとって)ワールドカップの決勝戦より決勝戦と臨みたいので、80分楽しめるように頑張るだけ」と試合に集中している。

そんな山田に対して、ジョセフHCも「山田はビッグゲームプレーヤーだ。(2年前の)ウェールズ代表戦でもトライをしたように大きな舞台が好きだ。経験値もあり。最もこういう境遇を知っている選手でもある。トゥイッケナムスタジアムを一番、わかっている」と活躍に期待を寄せた。

日本代表とイングランド代表が互いにテストマッチとして認め、しかもトゥイッケナムスタジアムという「聖地」での試合に、日本代表がどこまで意地を見せられるか。

ラグビー日本代表は2年前の秋はウェールズ代表をあと一歩のところまで苦しめ、昨年11月はフランス代表と引き分けた。果たして今年は、3度目の正直として欧州の競合相手に白星を手にすることができるだろうか。

11月17日(土)午後11:30 イングランド vs. 日本
※J SPORTS 1 生中継&J SPORTSオンデマンドLIVE配信

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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