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代わりにPR文が出場して高野が退場し、14人となった同志社だが、スクラムから右へ展開しサイドラインを抜けようとした立命館を、WTB江金がギリギリで外に出すと、マイボールラインアウトからキックで自陣22mまで戻した。
タックルを受け、NO8(ナンバーエイト)服部が負傷するも選手交代ができずに、13人の時間帯があった同志社だったが、近場を攻めてくる立命館のアタックに対して、FW陣を中心に止め続け、立命館のノックオンで窮地を逃れた。
このピンチをしのいだ選手に対して萩井監督も「苦しい時間帯もよく頑張ってくれた」と振り返った。
前半終了間際に永富のインターセプトで、ハーフラインから独走トライを決めて19-3。立命館をノートライに抑え、後半に入った。
後半はお互いにあと一歩のところでミスが出て、両チーム無得点のまま38分が過ぎた。
同志社のスローフォワードで自陣ゴールライン手前の立命館スクラムとなると、テンポの早いアタックでラックのサイドを攻められ、立命館LO(ロック)横井にトライを決められた。
7点を返された同志社だが、ロスタイムにHO橋本と主将CTB山口のタックルで立命館を倒したところに早いフォローが入り、ターンオーバーに成功。右に展開しながら少しずつインゴールまで迫っていく。
PR六車が大きくゲインすると、古城から南野へ長いパスが渡り永富へ。ディフェンスを引きつけたところで、大外の途中出場WTB原田へ繋いでそのままトライ。
ノーサイドの笛とともに歓声が沸き、リーグ戦初勝利に選手たちの顔にも笑顔が戻った。
「ラグビーを楽しむ」(山口)。ミーティングの中でチームメイトから試合中の表情が暗いと指摘を受けた山口は原点に戻り、単純にラグビーを楽しむことを大切にしてチーム内でも共有した。
気負いせずに、周りにいる仲間とのプレーを楽しむことが自分たちのラグビーにつながり勝利へつながったのかもしれない。
メンタルが全てではないが、プレーに対して何かしらの影響を及ぼすことは確かだ。やはり笑っている選手を見ると応援している者も笑顔になる。
残り3戦もこの勢いを弱めず同志社ラグビーで白星を重ね、勝利の後に笑顔でベンチへ戻って来る同志社を迎えたい。
文・於保いちこ/撮影・安本夏望(同志社スポーツアトム)
同志社スポーツアトム編集局
同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
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